アンタル・ドラティ 作曲家として

アンタル・ドラティ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 16:13 UTC 版)

作曲家として

作曲家として《交響曲第2番》に代表される数多くの作品を残したほか、ヨハン・シュトラウス2世の作品を新たに編集したバレエ音楽や、オッフェンバックの《美しきエレーヌ》や《青ひげ》を改編した序曲、ムソルグスキーの《ソロチンスクの市》などの編曲がある。ハインツ・ホリガーのために書かれた「無伴奏オーボエのための5つの小品」の他、「オーボエとピアノのためのデュオ・コンチェルタンテ」など、コンクールの定番となっている独奏曲・室内楽曲も手掛けている。

手腕

ドラティはオーケストラ・ビルダーとしての才覚を見込まれ、いくつかの危機に瀕したオーケストラをその手腕や人徳によって救済し、失われかけた名声を取り戻すのに力を尽くした。ドラティの自作を上演し、あるいは録音したオーケストラもある。一方で、じっとしていると失神してしまうので常に動き回りながら指揮をしたという奇妙な一面もある。

  1. ダラス交響楽団(1945年 - 1948年)【実質的にゼロから創り上げた】
  2. ミネアポリス交響楽団(1949年 - 1960年)
  3. フィルハーモニア・フンガリカ(1957年 - 2001年)【創設当初から指導にあたり、世界初のハイドン交響曲全集やコダーイ管弦楽曲全集などを録音することによってこのオーケストラの名前を轟かせた】
  4. BBC交響楽団(1963 - 1966年)【告別演奏会で《5楽章の交響曲》と《マドリガル組曲》を上演】
  5. ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(1966年 - 1970年)【BISレーベルに《交響曲第1番》と《交響曲第2番「平和の訴え」》を録音。演奏旅行を行なう】
  6. ワシントン・ナショナル交響楽団(1970年 - 1977年)【破産の危機や団員のストライキから救出】
  7. ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1975年 - 1979年)
  8. デトロイト交響楽団(1977年 - 1981年)【世界的水準を取り戻させた】

  1. ^ a b c d e f g h i 音楽之友社編『名演奏家事典(中)』1982年、641-642頁。
  2. ^ ショルティ (1998)、52-53頁。
  3. ^ a b c 大谷 (2010年)、98頁。
  4. ^ キャンベル (1994)、258頁。


「アンタル・ドラティ」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アンタル・ドラティ」の関連用語

アンタル・ドラティのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アンタル・ドラティのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアンタル・ドラティ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS