アジア太平洋トレードセンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/30 20:58 UTC 版)
概要
大型展示場、アメニティ施設、インターナショナル・トレードマート (ITM)、アウトレットモール、ビジネスサポート施設、オフィスなどで構成される。飲食・娯楽施設などもあるほか、海沿いを歩くことができ、日没を真正面に見ることができる。キャッチフレーズは「I ♡ NANKO」であり、これが表記された看板が施設内の随所にある。
本来は貿易のためのトレードセンターとして大阪市により総事業費1,465億円で建設された。施設全体が保税地域(総合保税地域)の許可を受けていることから、国内外の大小の卸売業者や貿易業者、専門商社などの企業が入居し、関税を払うことなく世界各国から商品を輸入し、加工・展示・催事・輸入取り扱いの商談・販売などができる拠点となることが期待されていた。また、これらを補佐する各種機関や大小の会議室など「ビジネスサポート機能」も用意された。
しかし、高い賃料や大阪都心からの交通の不便さなどにより、入居企業が相次いで撤退したため、資金繰りが悪化し、経営破綻した。
現在は小売業・デザイン関連企業・福祉関連企業のためのショールーム・開業支援機関・経営支援機関を開設し、関連産業の集積を意図しているほか、アウトレットモールの運営など、活性化のてこ入れを図っている。なお、保税地域としての機能はほとんど使われないまま、既に許可を失効している。
2004年に民間人で前伊藤忠商事副社長の秋本穣が社長に就任し、再建に取り組んだ。その結果、2005年度に初めて黒字を計上した。
その後も黒字は続き、2018年度の純利益は約11億9300万円だった。年間の来場者は約700万人、2018年度3月末時点でのテナント入居率は87%[2]。
- ^ “作品詳細 アジア太平洋トレードセンター/第15回大阪市長賞 | 大阪都市景観建築賞”. 2023年2月25日閲覧。
- ^ 「アジア太平洋トレードセンター株式会社」経営状況及び経営評価 - 大阪市の外郭団体一覧
- ^ 大阪市第3セクター3社の特定調停申請に関するコメント大阪商工会議所 会頭 田代和 - 大阪商工会議所
- ^ 展示ホール施設概要 - 大阪南港 ATC HALL
- ^ “「セレッソ大阪」メガストア営業終了のお知らせ”. セレッソ大阪 (2020年11月11日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “【めんたいパーク大阪ATC店】閉店のお知らせ”. めんたいパーク (2020年5月22日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ 『21年間のご愛顧に感謝をこめて ATCタウンアウトレット[マーレ]専門店閉館SALEの開催について』(プレスリリース)アジア太平洋トレードセンター株式会社、2020年1月15日 。2022年1月30日閲覧。
- ^ 営業終了のお知らせ - sfida sports park 大阪 2019年3月1日
固有名詞の分類
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