ワープロソフト
【英】word processor, word-processing software
ワープロソフトとは、文書を作成するためのソフトウェアの総称である。
ワープロソフトでは、文字の入力や編集、書式設定、作表、印刷などが行える。書式設定では、文字装飾を行ったり、字送りや行間を調整したりすることも可能である。一方、文字の入力、編集、印刷のみのプログラムをテキストエディタという。また、ワープロソフトには、DTPで使用できるほどの拡張性の高い編集機能を持つものがある。Wordでは、拡張書式機能や図形描画、OLEオブジェクトなどを使用して他のアプリケーションソフトで作成したデータが挿入できる。
ワープロソフトの代表的なものとしては、MicrosoftのMicrosoft Word(ワード)や、ジャストシステムの一太郎、富士通のOASYS、日本IBMのワードプロなどがある。また、Windowsには、ワードパッドが標準で組み込まれている。
なお、ワープロソフトの普及以前は、ワープロ専用のハードウェアである「ワープロ専用機」が主流だった。富士通のOASYSは、もともとワープロ専用機として登場したブランドである。ワープロ専用機は、パソコンおよびワープロソフトの普及によって衰退していき、2000年前後の時点で各社から生産終了が発表されることとなった。
参照リンク
Microsoft Word 製品情報 - (Microsoft Office Online)
一太郎情報ポータル - (一太郎Web)
富士通‐ワープロソフトのOASYS - (FUJITSU日本ポータル)
IBM スーパーオフィス2001 - (IBM Japan)
オフィスソフト: | Microsoft Office Officeテーマ 修復インストール ワープロソフト |
オープンソース: | オープンソース フリーソフトウェア財団 |
ツール・ユーティリティ: | リマインダー |
ワードプロセッサ
(word processor から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 05:26 UTC 版)
ワードプロセッサ(英: Word processor)または文書作成編集機(ぶんしょさくせいへんしゅうき)は、コンピュータで文章を入力、編集、印刷できるシステムである。一般的な略称は「ワープロ」。ワープロ機能専用コンピュータとして商品開発された「ワープロ専用機」と、汎用的なパーソナルコンピュータで動作する「ワープロソフト」(Microsoft Word、一太郎など)がある。この記事では主に前者の「ワープロ専用機」を扱う。
注釈
- ^ かな漢字変換機構の開発の経緯はNHKのテレビ番組『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』(2002.9.3 第95回)が取り上げている。また、2021年9月7日にプロジェクトX 挑戦者たち 4Kリストア版として放映されている。プロジェクトXの中で、かな漢字変換は、当時の NHK も実用化は困難であるとして開発を断念していた旨が解説されている。
- ^ 初期のパソコンは起動が遅くクラッシュも多く、冷却用のファンなどの騒音や排熱も大きかった。
- ^ システムディスク、マニュアルのコピー品を修理品に添付して無許可販売の一部横行。
- ^ ワープロ専用機ではフロッピーディスクエミュレータ HxC への換装事例はない。
- ^ 国内に液晶パネルの修理およびフロッピーディスクドライブを専門に修理する業者、さらにメイン基板やカスタムLSIの解析を行い互換品の製造を行うことができる業者はあるが、いずれも企業が対象であり個人は対象としていない場合がほとんどである。
- ^ 日立「with me」シリーズは、ワープロ専用機としては珍しくプリンタが分離された機種が主流だった。また、キヤノン「キヤノワード」は熱転写プリンタではなくインクジェット(バブルジェット)プリンタを内蔵していた機種があり、日立にもプリンタ部分のみOEM供給されて「with me」シリーズの一員として発売されていた。さらに、日立ではパソコン用のインクジェットプリンターを接続して使用する機種も発売していた。
- ^ SHARP 書院 WD-A30 の OEM の子供向けワープロ専用機である。機種としては Dear (ちびまる子ちゃん), Dear.2 (たあ坊), TV Dear, TV Dear 少女マンガコレクションがある。
- ^ ゲーム機用ワープロとしては唯一でありゲーム機をワープロ専用機として使えるBJプリンター同梱のセット商品。EGWORDベースであり PlayStation, SATURN 用がある。
- ^ OASYS の場合は OASYS Viewer で変換可能。
- ^ 機種によってはFAXモデムカード、アダプタやFAXソフトウェアはオプションである。なお現在では、ほとんどの機種でこれらオプション品の入手は困難となっている。
- ^ 販売終了品ではインターコネクト社製PC・FAXアダプター。個人による自作例もある。
- ^ それだけではなくプリンターの故障したジャンク品のFAXモデム内蔵ワープロ専用機も本来の機能を文書の印刷ができる程度まで擬似的に復活させることができる。
- ^ ワープロ専用機をはがき印刷のみに使用しているのであれば、はがき印刷専用機やネットブリントサービスへ移行したほうが維持や保守の面で経済的ではある。
出典
- ^ “日本語ワードプロセッサ”. IPSJコンピュータ博物館. 2017年7月5日閲覧。
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- ^ 原忠正「日本人による日本人のためのワープロ」『電気学会誌』第117巻第3号、電気学会、1997年、175-178頁、doi:10.1541/ieejjournal.117.175。
- ^ YOMIURI PC編集部『パソコンは日本語をどう変えたか - 日本語処理の技術史』講談社ブルーバックス、2008年、pp.91-92
- ^ “プレスリリース;当社の日本語ワードプロセッサが「IEEEマイルストーン」に認定”. 東芝 (2008年11月4日). 2017年7月5日閲覧。
- ^ 情報処理学会 歴史特別委員会『日本のコンピュータ史』ISBN 4274209334 p132
- ^ “【東芝】 JW-10”. IPSJコンピュータ博物館. 2017年7月5日閲覧。
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- ^ 山根一眞『「メタルカラー」の時代』ISBN 4-09-379421-9 pp. 343-349
- ^ “【富士通】 OASYS 100G”. IPSJコンピュータ博物館. 2017年7月5日閲覧。
- ^ 古瀬幸広『考える道具 - ワープロの創造と挑戦』青葉出版、1990年、p.91
- ^ ASCII 1982年9月号, p. 119.
- ^ 古瀬幸広『考える道具 - ワープロの創造と挑戦』青葉出版、1990年、p.131
- ^ 情報処理学会 歴史特別委員会『日本のコンピュータ史』ISBN 4274209334 p135-136
- ^ 日本語ワープロソフト Power書院 プラチナパック CE-S50SY
- ^ 「シャープ、年賀状ソフトが付属した「Power書院 プラチナパック」」『PC Watch』 インプレス、2001年11月13日
- ^ 「プレスリリース パーソナルワープロ「Rupo」の機能をWindows®95上で実現したワープロソフト「Rupo Writer Ver.2.0(For Windows®95)」の発売について」『東芝』 東芝、1996年9月25日
- ^ 「キヤノン、ワープロ専用機と互換性をもつWindows 95用のワープロソフトを発売」『PC Watch』 インプレス、1996年12月16日
- ^ 「プレスリリース パーソナルワープロ「Rupo」のかな漢字変換ソフトをパソコン用ソフトとして発売」『東芝』 東芝、1997年9月8日
- ^ 日本語ワードプロセッサ FUJITSU Software OASYS - 富士通
- ^ 2010年8月20日放送のニュースウオッチ9 (NHK)
- ^ 21年前のワープロ「書院」で2018年にインターネットをしたら、無間地獄に突入した (3/3) ねとらぼ 2018年01月27日 12時00分 公開 (アイティメディア、2018年2月8日閲覧)
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