【スーパーチャージャー】(すーぱーちゃーじゃー)
Super Charger.
- レシプロエンジンにおける過給装置のひとつ。
レシプロエンジンのクランクの回転を利用して圧縮ポンプを駆動し、エンジンに吸気される空気を圧縮して燃焼室に送り込む装置。
これにより、同じ排気量でそれ以上の出力を発揮する事ができたり、小型化しても同等の出力を得られるようにする事ができる。
機械式のため排気タービン式(ターボチャージャー)に比べてスロットルに対する応答性がよく、過給圧やタイミングが制御しやすいなど、技術的に容易である。
ただし、エンジンの回転力を利用するため出力を一部ロスする、空気の薄い高々度ではエンジン出力低下に伴い効率も低下してしまう、装置自体が大掛りで重いなどの欠点がある。
その逆にターボチャージャーは効率よく高出力を得られ、高高度でも性能の低下を抑えられる反面、制御が難しいという性質を持つ。
近年の技術の進歩により、ターボチャージャーの欠点が克服されつつある事から、スーパーチャージャーはあまり使われなくなってきている。
- 過給器全般の呼称。
スーパーチャージャー
新気を加圧して、周囲の大気圧力以上にしてエンジンに供給する給気装置。排気タービンで圧縮機を駆動するターボチャージャー、エンジンから直接駆動きれる機械式過給機、および排気の圧力で新気を直接加圧するプレッシャーウェーブスーパーチャージャー(PWS)の3つに大別される。ターボチャージャーと対比するかたちで、機械式過給機に限定してスーパーチャージャーと呼称する場合もある。また、スーパーターボシステムのように、排気ターボと組み合わせて用いることにより小型化をはかることもある。この場合、低速域がスーパーチャージャー、高速域がターボで過給される。構造としてはルーツ型が一般的であるが、スクリュー式やスクロールもが実用化されている。
参照 ターボチャージャー、ブースタースーパーチャージャー
(supercharger から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 07:08 UTC 版)
スーパーチャージャー (英: supercharger) は本来、過給機全般を指すが、機械式過給機を指して「スーパーチャージャー」と呼び、排気タービン式過給機(ターボチャージャー)とは区別されるのが通例となっている[1]。機械式過給器を特に区別する場合はメカニカル・スーパーチャージャーと言われる。
注釈
出典
- ^ 『ボッシュ自動車ハンドブック』シュタールジャパン、2003年、436頁。ISBN 4990476808。
- ^ a b 航空工学講座10 「航空用ピストン・エンジン」日本航空技術協会 1989年第1版 第4刷 ISBN 4-930858-10-0
- ^ a b c d 『大車林 自動車情報事典』三栄書房、2003年。ISBN 978-4-87904-678-9。
- ^ “ロータリ・ブロワ(ルーツ式)の手引き 3.ロータリ・ブロワ(ルーツ)の歴史”. 2015年11月30日閲覧。
- ^ a b 兼坂弘著『究極のエンジンを求めて』より。
- ^ [1]
- ^ a b “スーパーチャージャー/SUPERCHARGER”. 株式会社エッチ・ケー・エス. 2015年12月1日閲覧。
- ^ “自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2015 ヴァレオ プレスキット” (pdf). 2015年12月1日閲覧。
- ^ “【人とくるまのテクノロジー展15】ヴァレオ、電動ターボを量産化”. 株式会社イード. 2015年12月1日閲覧。
- ^ ランチア・デルタS4や日産・マーチR、フォルクスワーゲン・ゴルフGT TSI、フォルクスワーゲン・ジェッタTSIコンフォートライン
- ^ カール・ルドヴィクセン著、田口英治、檜垣和夫訳『勝利のエンジン50選』より。
- ^ 「MotorFan illustrated」Vol.64 p.075
- ^ 「モーターファン別冊ニューモデル速報No.471 新型ノートのすべて」P.14 - 17による。
- ^ “SKYACTIV-X搭載のMAZDA3、400km走ってわかった○と×。数値(燃費)に表れない魅力はあるか?”. Motor Fan TECH. 三栄書房 (2019年12月16日). 2019年12月24日閲覧。
- 1 スーパーチャージャーとは
- 2 スーパーチャージャーの概要
- 3 概要
- 4 航空機での利用
- 5 自動車での利用
- 6 脚注
「Super Charger」の例文・使い方・用例・文例
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