human papilloma virus

デジタル大辞泉

エッチ‐ピー‐ブイ【HPV】

読み方：えっちぴーぶい

《human papilloma virus》ウイルスの一種。ヒトの子宮頸がん・食道がんで検出率が高く、その原因ウイルスとされる。皮膚や粘膜に感染し、パピローマまたは乳頭腫とよばれるいぼを形成する。北米の乳頭腫ができたウサギから発見された。ヒトパピローマウイルス。ヒト乳頭腫ウイルス。

エイズ関連用語集

パピローマウイルス

Human papilloma Virus

「ヒトパピローマウイルス」を参照。

《参照》 ヒトパピローマウイルス

ヒトパピローマウイルス

Human Papilloma Virus

【概要】 扁平上皮細胞に感染するDNAウイルス。パピローマとは乳頭腫。ヒト・パピローマウイルス(HPV)の感染はタイプによって疣(いぼ)、尖圭コンジローマ、陰茎癌、子宮頚癌、肛門癌を起こす。HPVは多くの人が特に性行為によって感染する。ほとんどのHPV感染は一時的なもので免疫機構によって数年以内に排除されるが、持続感染によってわずかな人が癌に進行する。　

【詳しく】 HPVのタイプは100種類以上あり、約70タイプは表皮に感染する。約30タイプが生殖器に接触感染する。危険性が低いタイプは6,11,42,43,44で、持続感染するとコンジローマを起こす。危険性が高いタイプは16,18,31,33,35,39,45,51,58,59,68で、持続感染により子宮頚部細胞の異常(＝異形成)を起こし、一部が時間がたつと頚癌になることがある。HPV感染の有無はHPV検査で知ることができ(保険未収載)、異形成や頚癌は細胞診検査でわかる。HPVワクチンは開発中。　 HIV感染者の浸潤性子宮頚癌は免疫不全によって進行が早いので、エイズ指標疾患のひとつとされている。肛門癌の多発も注目されているが指標疾患には加えられていない。

《参照》 尖圭コンジローム、 性感染症、 日和見腫瘍、 子宮頸癌

PDQ®がん用語辞書

ヒトパピローマウイルス

【仮名】ひとぱぴろーまういるす
【原文】human papillomavirus

組織の異常増殖（例えば性器疣贅）やその他の細胞変化を引き起こす一群のウイルスのひとつ。特定の種類のヒトパピローマウイルスに感染すると、子宮頸がんの発生リスクが高くなる。「hpv」とも呼ばれる。