バーチャル‐プライベートネットワーク【virtual private network】
ブイ‐ピー‐エヌ【VPN】
読み方:ぶいぴーえぬ
《virtual private network》インターネットなどの公共のコンピューターネットワークを、専用回線のように利用すること。データを暗号化し、トンネリングを介して通信を行う。仮想プライベートネットワーク。バーチャルプライベートネットワーク。仮想専用線。仮想専用網。
仮想プライベートネットワーク
別名:仮想私設網
【英】Virtual Private Network, VPN
仮想プライベートネットワークとは、公衆回線などを用いて、公共に提供されているネットワークをあたかも自社内で構築した専用線であるかのように扱うネットワーク構築手法のことである。
仮想プライベートネットワークは、すでに整備されたインフラを利用するため、専用の回線を新規に導入するよりも大幅にコストが抑えられるメリットがある。ただ、基本的に開かれたネットワーク上を通るものであるため、盗聴される危険性が増すなどセキュリティの点での脆弱性はどうしても増す。仮想プライベートネットワークでデータをやりとりする際には、暗号化を施すなどのセキュリティ装備を充分に施しておく必要がある。
仮想プライベートネットワークのサービスは、はじめは音声通信において、いわば仮想的な内線電話のようなサービスとして提供された。今ではデータ通信全般について仮想プライベートネットワークが利用されている。
仮想プライベートネットワークはVPNと略されることが多い。VPNの中でも、インターネットを通じて構築された仮想プライベートネットワークは特にインターネットVPNと呼ばれる。IP通信事業者がインターネット回線とは別にIP網を構築し、閉鎖性を保った状態で提供するVPNはIP-VPNと呼ばれる。あるいはクライアント側のソフトウェア的設定だけで完全なVPN環境を構築することが可能な「PacketiX VPN」という製品なども存在する。
Virtual private network
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 16:13 UTC 版)
Virtual private network(バーチャルプライベートネットワーク、略称:VPN)、仮想プライベートネットワークは、大規模ネットワークのスケールメリットと管理設備を利用するために、パブリックネットワーク内に構成されるプライベートネットワークである[1]。また、インターネット(本来は公衆網である)に跨って、プライベートネットワークを拡張する技術、およびそのネットワークでもある。仮想専用線[2]と表記されることもある。VPNによって、イントラネットなどの私的ネットワークが、本来公的なネットワークであるインターネットに跨って、まるで各プライベートネットワーク間が専用線で接続されているかのような、機能的、セキュリティ的、管理上のポリシーの恩恵などが、管理者や利用者に対し実現される。
注釈
- ^ 通信するにあたって、セキュリティ上の懸念がない(あるいは少ない)
- ^ 盗聴自体を防ぐ術はないし、実際に、暗号化されていてもディープ・パケット・インスペクション等によって、暗号化された通信からなんとか特徴を検出しようと、セキュリティ業者やグレート・ファイアウォールの運用者は躍起である。
出典
- ^ Stallings, William (2016). Foundations of modern networking : SDN, NFV, QoE, IoT, and Cloud. Florence Agboma, Sofiene Jelassi. Indianapolis, Indiana. ISBN 978-0-13-417547-8. OCLC 927715441
- ^ 小項目事典,知恵蔵mini,ASCII.jpデジタル用語辞典,日本大百科全書(ニッポニカ),IT用語がわかる辞典,パソコンで困ったときに開く本,デジタル大辞泉,情報セキュリティ用語辞典, ブリタニカ国際大百科事典. “VPNとは”. コトバンク. 2021年12月18日閲覧。
- ^ IPベースVPN、RFC 2764
- 1 Virtual private networkとは
- 2 Virtual private networkの概要
- 3 概要
- 4 経路制御
- 5 脚注
- Virtual_private_networkのページへのリンク