STOBARとは? わかりやすく解説

STOBAR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/23 03:46 UTC 版)

STOBAR(ストーバー、英語: Short Take Off But Arrested Recovery、短距離離陸拘束着陸)は、航空母艦での航空機艦上機)の離着艦方法の一形式。発艦装置としてスキージャンプ勾配着艦装置としてアレスティング・ギアを使用する。発艦装置としてカタパルトを使用するCATOBAR方式よりも艤装が容易であるという特長があり、STOBAR方式の空母はインド中華人民共和国ロシアの3カ国が保有している。


注釈

  1. ^ アメリカ空軍でも、戦時に攻撃を受けて滑走路が破壊された場合に、スキージャンプを使えば短い誘導路からでも発進できると考えて、海軍から提供されたデータを用いて、1982年から1986年にかけてF-15F-16A-7DA-10F-4Eを想定したシミュレーションを行った[7]
  2. ^ スーパー ホーネットはかなりの武器を搭載した状態でスキージャンプ台から離陸することができるとも報道されている[16]

出典

  1. ^ Polutov 2017, pp. 116–119.
  2. ^ a b Polutov 2017, pp. 138–143.
  3. ^ a b 小原 2019.
  4. ^ Polutov 2017, pp. 120–137.
  5. ^ a b 井上 2019.
  6. ^ Clark & Walters 1986.
  7. ^ a b Turner 1991.
  8. ^ a b Head (2014年4月7日). “What are the carriers?”. World-Wide Aircraft Carriers. 2019年7月26日閲覧。
  9. ^ Li, Nan; Weuve, Christopher (2010). “China's Aircraft Carrier Ambitions”. Naval War College Review 63 (1): 20. https://www.usnwc.edu/getattachment/99679d4b-cbc1-4291-933e-a520ea231565/China-s-Aircraft-Carrier-Ambitions--An-Update. 
  10. ^ “Chapter 4. Steam-Powered Catapults”. Aviation Boatswain's. Mate E. NAVEDTRA 14310 (Nonresident Training Course). Naval Education and Training Professional Development and Technology Center. (July 2001). http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/navy/nrtc/14310_ch4.pdf 
  11. ^ EMALS: Next Gen Catapult”. Defense Tech (2007年4月5日). 2010年6月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月22日閲覧。
  12. ^ Ankit (2015年4月24日). “US-India Collaboration on Aircraft Carriers: A Good Idea?”. The Diplomat. 2019年7月26日閲覧。
  13. ^ 竹田 2022.
  14. ^ How Effective Will China's Carrier-Based Fighters Be?”. Defense Tech (2012年4月25日). 2012年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月22日閲覧。
  15. ^ Wendell Minnick (2013年9月28日). “Chinese Media Takes Aim at J-15 Fighter”. Defense News. オリジナルの2015年8月10日時点におけるアーカイブ。. http://webarchive.loc.gov/all/20150810120751/http://archive.defensenews.com/article/20130928/DEFREG/309280009/Chinese-Media-Takes-Aim-J-15-Fighter# 
  16. ^ Singh, Rahul (2008年5月14日). “Now Navy wants Super Hornets too”. Hindustan Times. http://www.hindustantimes.com/india/now-navy-wants-super-hornets-too/story-4NE3rf4jBNP6qJQsmaTlFP.html 2018年12月3日閲覧. "In our simulation, we discovered that not only could the Super Hornet take-off from a ski-jump, but could do so with a significant weapons load." 
  17. ^ a b c 陸 2020.
  18. ^ Indian Navy seeks EMALS system for second Vikrant-class aircraft carrier”. Naval Technology (2013年5月29日). 2019年7月26日閲覧。


「STOBAR」の続きの解説一覧

STOBAR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 03:20 UTC 版)

航空機の離着陸方法」の記事における「STOBAR」の解説

詳細は「スキージャンプ (航空)#CTOL機での使用 (STOBAR方式)」を参照 STOBAR(Short TakeOff But Arrested Recovery、ストーバー)方式では、カタパルト補助受けずに、艦上機自力飛行甲板上を滑走して発艦する。一方着艦の際にはCATOBAR方式同様に、艦の着艦装置補助を受けることになる。艦上機自身短距離発進 (STO) 能力加えて発艦装置としてスキージャンプ台使用するのが通例である。 ただしこの方式では、発艦のためにCATOBAR方式よりも長い滑走距離が必要となるため、航空機運用効率低くなり、最大離陸重量制約されるこのため、STOBAR方式は、CATOBAR方式導入志向する海軍にとっての過渡的な存在とも評されている。 スキージャンプ甲板用いて離陸発艦)するSu-33 アレスティング・フック展開しているSu-33

※この「STOBAR」の解説は、「航空機の離着陸方法」の解説の一部です。
「STOBAR」を含む「航空機の離着陸方法」の記事については、「航空機の離着陸方法」の概要を参照ください。

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