中型空母の建造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:53 UTC 版)
一方、アメリカ国外では、4万~6万トン級の中型空母の建造が相次いだ。 イギリス海軍は、インヴィンシブル級の後継として1990年代よりCVF計画に着手しており、一時はCATOBAR化も検討されたものの、結局はインヴィンシブル級と同様にSTOVL方式として建造され、クイーン・エリザベス級として2017年より就役した。 またフランス海軍はフォッシュ級の後継2隻を計画し、まず1隻が「シャルル・ド・ゴール」として建造された。これはアメリカ以外では初の原子力空母だったこともあって戦力化に難渋したが、2001年に就役した。続く2隻目(PA2)については、上記のクイーン・エリザベス級と同系列の設計になる予定だったが、2013年にキャンセルされた。 中国人民解放軍海軍は、ソビエト連邦の崩壊で建造が中断されていたクズネツォフ級2番艦「ヴァリャーグ」の未完成の艦体を購入して自国で完成させ、2012年に「遼寧」として就役させた。またその設計を踏襲した国産空母として「山東」を建造し、こちらも2017年に進水した。これらはいずれも「クズネツォフ」と同様にSTOBAR方式を採用しているが、更にCATOBAR方式の国産空母(003型)の計画も進められている。 インド海軍も、キエフ級の準同型艦である「バクー」を「ヴィクラマーディティヤ」として再就役させる際にはSTOBAR方式に対応して改装し、更にSTOBAR方式に対応した国産空母として「ヴィクラント」を建造した。
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