R34
R34
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/19 09:37 UTC 版)
R34の初飛行は1919年3月14日に行われ、3月30日にイースト・フォーチュンに配属された。6月17日から20日にわたって、バルト海を越える56時間の飛行を行った。ジョージ・スコットを指揮官として大西洋横断飛行を行うことが決定されたが、乗客用の設備は備えられていなかったのでキールの通路に臨時のハンモックを吊り、エンジンの排気パイプに溶接した板で料理が行われた。 1919年7月2日にイギリスを出発し、106時間の飛行でほとんど燃料を使い果たした後、7月6日にアメリカ合衆国、ロングアイランドのミネオラに到着した。地上のメンバーは大型飛行船を扱った経験がなかったので、E・M・ピッチャードはパラシュートで地上に降りて、航空機でヨーロッパからアメリカ合衆国に到着した最初の人物となった。この飛行はオルコックとブラウンによる無着陸大西洋横断飛行の2週間後であり、偏西風に抗して不利となる東から西への方向の初の大西洋横断飛行であった。イギリスに戻る飛行は7月10日から13日に行われ75時間の飛行であった。 1921年1月27日に北海で訓練中に悪天候に見舞われ、2基のプロペラを失い、かろうじて帰還するが強風のために格納庫に入れることができず、戸外に係留されたためさらに損傷を受けたことによって廃棄された。
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