映画のレイティングシステム
(PG-13 から転送)
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映画のレイティングシステム(えいがのレイティングシステム、英語: film rating system)とは、映画鑑賞の際にその映画を見ることができる年齢制限の枠、およびその規定。
注釈
- ^ 太陽族が登場する以前から、映画館が年齢制限を施すことはあったものの、形式的なものであり未成年者の入場を阻止できるものではないという指摘があった[4]。また、連合軍総司令部から旧映倫が日本国外の映画の審査業務を引き継ぐことになった際、アメリカの映画会社が審査を拒否した[5]。その結果、1955年に無審査で上映された『暴力教室』は過激な内容から賛否両論を巻き起こしていた[5]。
- ^ 制定当初は「成人向映画」だったが、1958年に改称
- ^ ただし、『超神伝説うろつき童子 オリジナル劇場公開版』(修正したうえでR15+)や、『超神伝説うろつき童子 狂王篇 劇場版V2 狂殺魔獣伝』、『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』(R18+)が上映されたことはある。
- ^ 児童ポルノ法が1999年11月1日に施行されるまでは、『思春の森』や『スクラップ・ストーリー ある愛の物語』が上映されたことはあるが、現在では共に上映禁止となっている。
- ^ ウォルト・ディズニー・ジャパンの配給に限れば過去に『推理作家ポー 最期の5日間』も同様に、刺激の強い殺傷、肉体損壊、出血飛散の描写が含まれることを理由にR15+指定を受けている。
- ^ しかし、2019年に本国の20世紀スタジオがディズニー社に買収(ディズニーによる21世紀フォックスの買収を参照)されて以降は、映画配給(『ターミネーター:ニュー・フェイト 』以降(本作は元々20世紀スタジオでの配給予定だった))をウォルト・ディズニー・ジャパンが担当し、2022年の『ザ・メニュー』がウォルト・ディズニー・スタジオ製作作品で初めてR15+指定を受けた時は、多数の映画館で守らなかったことはなかった[注 5]。
- ^ 英語では宗教や性に関連する様々な卑語があり、子供にそうした言葉を一切聞かさないようにする傾向も強い。よって、野卑な言葉が使われている映画については「保護者の判断が必要」とされる。
- ^ ただし、子供の喫煙シーンがある場合はレイティング指定される。
- ^ 露骨な性描写や激しい暴力描写があれば、R指定となる。
- ^ 例えば、『Princess Mononoke(もののけ姫)』はPG-13指定。
- ^ 例えば、『スタートレックVI 未知の世界』では、クリンゴン人の血の色を「赤」から『菫色』に変更した。
出典
- ^ a b c d e f g 国や地域によって成人指定の年齢/成人年齢は異なる。
- ^ “余録:アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が…”. 毎日新聞 (2021年2月21日). 2023年12月3日閲覧。
- ^ a b 映倫の概要、映画倫理機構、2023年12月3日閲覧。
- ^ 今井 2021, p. 72.
- ^ a b 今井 2021, pp. 71–72.
- ^ a b c d e “映倫インタビュー 「鬼滅の刃」大ヒットで〈PG12〉に注目集まる” (PDF). 文化通信ジャーナル (文化通信社) 60 (12): 10-13. (2020年11月) 2023年12月15日閲覧。.
- ^ “「第2部 各論」『女子差別撤廃条約実施状況 第4回報告』”. 外務省 (1998年7月). 2014年3月8日閲覧。
- ^ a b c 映画4区分の概要(映画倫理委員会(映倫))
- ^ 映倫審査の流れ
- ^ 「映画界の動き」 『キネマ旬報』 1976年6月下旬号、キネマ旬報社、186頁
- ^ R指定(アールシテイ)とは コトバンク
- ^ “R指定の映画、コッソリ見たらどうなるの?”. Exciteニュース (2014年8月21日). 2018年11月16日閲覧。
- ^ R指定 同人用語の基礎知識
- ^ “残虐的・暴力的な映画やゲームが与える子供への影響は?”. 子育てペディア (2016年10月15日). 2018年11月16日閲覧。
- ^ “子供だけで映画をみるのは何歳から?映画館でのマナーや注意点”. 子育てペディア (2017年2月11日). 2018年11月16日閲覧。
- ^ “デップー効果?『ローガン』や『ブレードランナー』新作など、映画界がR指定に注目する理由”. THE RIVER (2017年2月2日). 2018年11月16日閲覧。
- ^ “『ジョーカー』『デッドプール』など過激な“R指定”映画はなぜ大ヒットするのか?”. WHAT's IN? tokyo (2019年12月28日). 2020年1月1日閲覧。
- ^ “R-18時代―子どもが見るサイトやテレビの再確認を”. きょういくじん会議 (2020年2月4日). 2020年1月1日閲覧。
- ^ レイトショー入場制限のご案内 イオンシネマ大高
- ^ 作品、年齢、時間帯による入場制限について ユナイテッド・シネマ豊洲
- ^ Worth K; Tanski S; Sargent J (July 2006). Trends in Top Box Office Movie Tobacco Use: 1996-2004 (PDF) (Report). American Legacy Foundation.
- ^ 『ゴーストバスターズ』DVDの音声解説より
- ^ Planet of the Apes(1968) - ウェイバックマシン(2017年8月30日アーカイブ分) Rotten Tomatoes
- ^ “How 'The Temple of Doom' Changed the MPAA Ratings System”. The Hollywood Reporter (2017年5月23日). 2018年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。
- ^ 『インディ・ジョーンズ』北米版DVDボックス 特典映像より。
- ^ 「'Harry Potter' returns to PG territory」Variety Entertainment News、2009年7月6日。
- ^ a b c d “ベトナム映画界に異変、R指定で観客動員数増加? [エンタメ]”. VIETJOベトナムニュース (2014年11月14日). 2023年12月2日閲覧。
- ^ a b c d “映画の新レイティング基準、17年1月1日から適用[社会]”. VIETJOベトナムニュース (2017年1月4日). 2023年12月2日閲覧。
- ^ “映画や舞台での喫煙シーンに制限、新通達で[法律]”. VIETJOベトナムニュース (2018年10月22日). 2023年12月2日閲覧。
- ^ “映画や舞台での飲酒シーンに制限、アルコール被害防止法の新政令[法律]”. VIETJOベトナムニュース (2020年3月5日). 2020年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月2日閲覧。
PG-13(Parents strongly cautioned)
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「映画のレイティングシステム」の記事における「PG-13(Parents strongly cautioned)」の解説
映像物等級委員会(KMRB)が審査を行う。レーティングの配置は日本と類似している。 (전체관람가/ALL) 年齢に関係なく鑑賞できる(旧・年少者観覧可、日本のGレーティングのとおりである)。 (12세이상관람가 /intended for audiences 12 and over) 満12歳以上の者が鑑賞できる(旧・中学生以上観覧可、日本のPG12レーティングと比較できる。保護者が同伴すると観覧可能)。 (15세이상관람가/intended for audiences 15 and over) 満15歳以上の者が鑑賞できる(旧・高校生以上観覧可、日本のR15+レーティングとは異なり、保護者が同伴すると観覧可能になる)。 (청소년관람불가/R) 青少年(満18歳未満の者)は鑑賞できない(「18歳以上観覧可」とも呼ばれ、旧・年少者観覧不可、日本のR18+レーティングと比較できる)。 (제한상영가/Restricted Screening) 上映および広告、宣伝において一定の制限が必要な映画。指定された映画館でのみ上映可能。 「12歳以上観覧可」「15歳以上観覧可」の場合、保護者同伴に限り制限年齢未満の者も入場できる。「青少年観覧不可」の場合は保護者同伴時にも観覧が不可、18歳以上でも高等学校に在学中の者も観覧できない。「制限上映可」の映画は指定された映画館でのみ上映できるが、現在の韓国には専用劇場が1か所もなく、レーティング審議の不要な映画祭でのみ上映できる。事実上の検閲でもあるため、2008年7月には憲法不合致判決を受けたが、現在も維持されている。
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