ISO 9241-11
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 00:43 UTC 版)
「ユーザビリティ」の記事における「ISO 9241-11」の解説
ISO 9241-11:2018に基づくJIS Z 8521:2020では次のように定義される。 ユーザビリティ(usability)特定のユーザが特定の利用状況において,システム,製品又はサービスを利用する際に,効果,効率及び満足を伴って特定の目標を達成する度合い。 — JIS、Z8521:2020 ユーザビリティを定義づける要素は次のように定義される。 目標 (英: goal): 意図した成果 効果 (英: effectiveness): ユーザが特定の目標を達成する際の正確性及び完全性 効率 (英: efficiency): 達成された結果に関連して費やした資源 満足度 (英: satisfaction): システム,製品又はサービスの利用に起因するユーザのニーズ及び期待が満たされている程度に関するユーザの身体的,認知的及び感情的な受け止め方 ユーザビリティは利用の成果(英: outcome of use)を構成する一要素である。すなわちシステムの品質ではなく、ある文脈の中であるユーザがシステムを利用する際に得られる成果が持つ特性の1つである。利用の成果に含まれる他の特性にはアクセシビリティ・危害の回避などが挙げられる。
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ISO 9241-11は国際標準化機構が制定するユーザビリティ定義に関する規格である。 規格番号は9241-11、名称は「Ergonomics of human-system interaction — Part 11: Usability: Definitions and concepts」である。ISO 9241シリーズ "Ergonomics of human-system interaction" の1つ。対応する日本産業規格は「JIS Z 8521 人間工学-人とシステムとのインタラクション-ユーザビリティの定義及び概念」である。 表. ISO 9241-11改訂歴名称発行年対応JISISO 9241-11:2018Ergonomics of human-system interaction — Part 11: Usability: Definitions and concepts 2018-03 JIS Z 8521:2020 ISO 9241-11:1998Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs) — Part 11: Guidance on usability 1998-03 JIS Z 8521:1999 この規格が定義する「効果」と「効率」は相互排他的である一方、満足は部分的に効果と効率に従属する(効果的で効率的だと満足度が高い)。同時に感性的な側面(例: 審美性)は満足固有であり、効果・効率から独立している。 この規格による定義はNielsenの定義と比較してポジティブな側面を含んだ幅広いものになっており、その意味で大きなユーザビリティ (big usability) と呼ばれることもある。このISO9241-11のユーザビリティの定義は、その後、ISO 13407やISO 20282、CIF (ISO 25062)などの各種の規格においても用いられることになり、ユーザビリティに関する現在の標準的定義であるといえる。 満足は効果・効率に部分的に従属し、また価格やデザインなどユーザビリティ以外の要因によっても影響されるため、ユーザビリティの下位概念に満足を含めない立場もある。
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