FSFIの創設からIAAFの調査まで
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「国際女子スポーツ連盟」の記事における「FSFIの創設からIAAFの調査まで」の解説
1921年FSFIが創設され、組織を急速に拡大する中で、1924年にはIAAFによる女子競技全般の調査か始まった。 1921年 10月31日、ミリア夫人が各国代表をパリのサル・プセ会館に招き国際女子スポーツ連盟(FSFI)を創設。出席したのはイギリス・アメリカ・フランス・チェコスロバキア・イタリア・スペインの6カ国。この結成総会では、女子用の競技規則の制定、各国組織や地域グループの管理機構の確立、個人・団体種目の技術的なルールの統一、世界女子選手権の開催、種目は古代オリンピックの種目を採用すること、種目はメートル法で実施すること、世界記録を公認する団体となることなどを確認した。 1922年 4月、モンテカルロで第2回国際女子陸上競技大会が行われる。ベルギー・イギリス・チェコスロバキア・デンマーク・フランス・イタリア・スイスの7カ国、約300名の選手が参加。実施された種目は60m、250m、400m、800m、65mハードル、300mリレー、800mリレー、300mグランプリリレー、走高跳、走幅跳、砲丸投、やり投、五種競技(60m、300m、走高跳、砲丸投、やり投)だった。参加人数、種目数などの規模において、初めての本格的な国際女子陸上大会となる。 8月18日、第2次FSFI総会がパリで行われた。出席したのはイギリス・アメリカ・フランス・チェコスロバキア・スイス・ギリシャの6カ国。この総会では、8月20日に第1回女子オリンピック大会(「オリンピック大会」としたのは女子陸上競技の採用を認めないIOCに抵抗したため)を開催する、アマチュアリズムについての定義を下す、記録の確認の方法と公認の手続き、1926年に第2回女子オリンピック大会を開催し、以後4年に1度継続していくことなどを決定した。 8月20日、第1回女子オリンピック大会がパリのペルシャン競技場で開催。イギリス・アメリカ・フランス・チェコスロバキア・スイスの5カ国が参加した。実施された種目は60ヤード走、100ヤード走、300m、1000m、100ヤードハードル、440ヤードリレー、走高跳、走幅跳、立ち幅跳び、砲丸投、やり投だった。2万人の観衆を集め盛会のうちに終了した。 8月27日、国際クラブ対抗競技大会がベルギー、ブリュッセルのパルク競技場で開催。ロンドンのオリンピアン陸上クラブ・ブラッセル女子スポーツクラブ・パリ女子陸上クラブの3クラブが対抗戦形式で8種目の競技を行った。初めてのクラブ単位での国際女子陸上大会。秋、イギリスで初めての国内女子陸上競技大会が開催される。 1923年 4月、モンテカルロで第3回国際女子陸上競技大会が行われる。ベルギー・イギリス・チェコスロバキア・フランス・イタリア・スイスの6カ国が参加。イギリスで女子大学陸上競技連盟が創設され、アメリカでアマチュア競技連盟が女性の選手登録を始め、第1回の女子陸上競技選手権大会が行われた。欧米各国で女子陸上競技のクラブが地域、社会階層ごとに相次いで設立された。 この年のFSFI加盟国は、イギリス・アメリカ・フランス・チェコスロバキア・イタリアに、リトアニア・ユーゴスラビア・ベルギー・スイスを加えた9ヶ国だった。 1924年 7月、第7次国際陸上競技連盟(IAAF)総会で、IAAFが女子の競技規則を早急に設定して女子の陸上競技全般を把握していく方針を確認。 7月5日、パリオリンピック開催。女子の参加が認められた競技は、ダイビング・フェンシング・水泳・テニス。陸上競技では女性の出場は認められなかった。 7月31日、第3次FSFI総会がパリで行われた。カナダの加盟が承認され、ドイツの加盟は国際連盟への正式加盟が条件とされた。 8月4日、第3回の6カ国対抗大会がモンテカルロからロンドンのスタンフォード・ブリッジに移され開催された。 1925年 6月11日、イギリスで第3回女子陸上競技選手権大会が開催された。 7月31日、イギリスでイギリス・チェコスロバキア・カナダの3カ国対抗大会が開催された。カナダではこの遠征の準備のため女子陸上競技連盟が結成された。 9月、スウェーデンでスウェーデン・イギリス対抗大会が開催された。(スウェーデンはこの年女子陸上競技連盟を結成し、FSFIに加盟した。この後、第2回女子オリンピック大会をベルギーのブラッセルに代わって開催する。)
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