エンハンストIDE
【英】EIDE, Enhanced IDE
エンハンストIDEとは、ハードディスクなどをパソコンに接続するための規格の一つである。
1986年に登場したIDEは、後に各ハードディスクメーカーによって独自拡張が行われて互換性が損なわれるようになったため、1989年にATAとして規格共通化が図られた。
IDE(ATA)には、504MB以上の容量を認識できないという問題(いわゆる「504MBの壁」)などがあり、その後の技術の進展に合わせた拡張仕様としてエンハンストIDEが登場した。エンハンストIDEは「504MBの壁」を克服しただけでなく、最大4台までのハードディスクドライブやCD-ROMドライブなどを接続できるようになった。
また、CD-ROMなどに接続するためのエンハンスIDEの規格は、ANSI(米国規格協会)によりATAPIとして規格化されている。
Advanced Technology Attachment
(Eide から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 18:04 UTC 版)
Advanced Technology Attachment(アドバンスド テクノロジー アタッチメント、略号: ATA)は、パーソナルコンピュータ (PC) とハードディスク (HDD) 間のインタフェースのひとつである。1989年に制定され、1990年代に主流となっていた。
- 1 Advanced Technology Attachmentとは
- 2 Advanced Technology Attachmentの概要
- 3 シリアルATA
EIDE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 18:04 UTC 版)
「Advanced Technology Attachment」の記事における「EIDE」の解説
EIDE (Enhanced IDE) とは、一般にIDE HDDの504MBの壁を超えるための規格として認識されているが、実際は以下のようなさまざまな拡張規格の総称である。ウェスタン・デジタルが提唱した。 504MBの壁を超えるための拡張Logical Block Addressing (LBA) の導入 CHSトランスレーション(いわゆるLARGEモード)の導入 ATAPIによるCD-ROMやリムーバブルディスクのサポート 転送モードの追加による高速化 プライマリ/セカンダリポートの標準化による最大4台のデバイスのサポート 504MBの壁は、BIOSのCHS (Cylinder, Head, Sector) をIDEのCHSに直結させていることが原因なので、途中でうまく変換してやることにより回避できる。その手段として、LBAとCHSトランスレーションが導入された。 LBAは、BIOSからHDDに対するアドレッシングをCHSでなく単一の連番で行う(HDDが対応している必要がある)。 CHSトランスレーションは、BIOS内部でCHSの変換(たとえばHを2で割るかわりにCを2倍するなど)を行い、CHSの範囲を有効活用する(HDD側で対応することはない)。 なお、LBAはHDD側でCHSレジスタを読み替えることで実現されており、アドレッシング可能な範囲はほとんど変わっていない(28ビット)。すなわち、HDD側ではLBAに対応することでとくに容量上限を増やせるわけではない(厳密には、セクタ番号レジスタに0を指定できるようになるため、若干増える)。
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