クォーレ
クォーレはイタリア語で心の意味である。細やかな心が行き届いたクルマというところからきた名前で、1977年7月、初代モデルがMAXクォーレの名でデビューした。
フェローMAXを受け継いだモデルで全幅が1395mmと拡幅され、4ストローク550cc・28psエンジンと合わせて、新規格にフルに対応した。4ドア、2ドアのセダンで、独立したトランクをもつのはMAXと同じだった。ミッションはフロアタイプの4速MTのみ。
80年6月のフルモデルチェンジのときに、クォーレとして一本立ちした。ハッチバックとなったことが新しく、3ドアと5ドアガラスハッチの2タイプを設定した。4サイクル2気筒・550ccの31psエンジン、4輪独立サスペンションなどは継承した。4速MT(フロア)でFF方式というのも同じだが、オプションでオートクラッチを設定したのが新しかった。フロントブレーキはドラム。7月から発売した。
82年5月、マイナーチェンジ。このときには、フロントディスクブレーキとラジアルタイヤ、アルミホイールがオプションで選べるようになり、ヤング向けの2ドアMGXを設定(オートクラッチ車で東京標準価格75万8000円)した。オートクラッチは各モデルに3万円高で注文できた。
85年8月、フルモデルチェンジ。2150mmだったホイールベースは2250mmに延びた。全体のプロポーションにあまり変化はなかったが、ヘッドランプは角形の異形となり、フロント部と面一となったのが新しかった。3ドアと5ドアモデルがあり、ともにハッチバックスタイル。エンジンは新開発の3気筒・547cc、インタークーラー付きターボで52ps。ミッションは5速MT。通常型は34psで4速、5速MTを使い分けた。ターボ仕様はフロントにディスクブレーキが付いた。
87年8月と88年10月にマイナーチェンジ。89年4月、新税制の導入で軽の乗用車対商用車の価格差が大幅に縮まったために、乗用車への主力化がはかられ、同時に車種編成の見直しもあって、商用型だったミラに名称を統一した。生産は3月には中止していた。
クオーレ
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