CAM光合成
CAM経路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:02 UTC 版)
CAM経路はCO2を濃縮するための経路のことである。 CAM植物は夜間にCO2を取り込み、それを水和させ、HCO3-にし、それをPEP(PEP:ホスホエノールピルビン酸)とPEPカルボキシラーゼを用いてオキサロ酢酸(C4)にする。そしてNADPHとリンゴ酸デヒドロゲナーゼを用いてリンゴ酸(C4)にする。そして、このリンゴ酸は昼まで液胞に貯蔵される。 そして、昼になると、貯蔵されたリンゴ酸がNADP+と反応し、NADPHとピルビン酸(C3)、CO2が生成される。このように濃縮されたCO2はカルビン - ベンソン回路に入り、ピルビン酸はデンプンとなり、PEPの原料となる。PEPはピルビン酸からATPとピルビン酸オルトリン酸ジキナーゼを用いて合成される。 また、CAM経路はC4経路と同様にカルビン - ベンソン回路のみの場合と比べ、エネルギーを余計に消費する。
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