カルビン回路とは? わかりやすく解説

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カルビン‐かいろ〔‐クワイロ〕【カルビン回路】


還元的ペントースリン酸回路

同義/類義語:リブロースビスリン酸回路, カルビン回路,
英訳・(英)同義/類義語:reductive pentose phosphate cycle, ribulose bisphosphate cycle

カルビンが発見した光合成過程で働くペントースリン酸回路で、リブロース1,5-ビスリン酸カルボキシル化して2分子の3-ホスホグリセリン酸を生成し、これをリン酸化して1,3-ビスホスホグリセリン酸にした後にNADPH還元してグリセルアルデヒド3-リン酸生じ最終的にリブロース1,5-ビスリン酸再生する。このサイクルにより、3分子CO2が9分子ATP, 6分子のNADPH使い、グリセルアルデヒド3-リン酸として固定されたことになる。

カルビン回路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/28 23:40 UTC 版)

カルビン回路(カルビンかいろ、英語: Calvin cycle)は、光合成反応における代表的な炭酸固定反応である。ほぼすべての緑色植物光合成細菌がこの回路を所持している。1950年にメルヴィン・カルヴィンアンドリュー・ベンソンジェームズ・バッシャム英語版によって初めて報告された[1]カルビン・ベンソン回路カルビン・ベンソン・バッシャム回路CBB回路C3回路還元的ペントース・リン酸回路(RPP回路)とも呼ばれる。


  1. ^ Bassham J, Benson A, Calvin M (1950). “The path of carbon in photosynthesis”. J Biol Chem 185 (2): 781-7. PMID 14774424. https://web.archive.org/web/20090219123745/http://www.jbc.org/cgi/reprint/185/2/781.pdf. 
  2. ^ Suzuki Y, Ohkubo M, Hatakeyama H, Ohashi K, Yoshizawa R, Kojima S, Hayakawa T, Yamaya T, Mae T and Makino A (2007). “Increased Rubisco content in transgenic rice transformed with the sense rbcS gene.”. Plant Cell Physiology 48 (4): 626–637. PMID 17379698. 
  3. ^ Suzuki Y, Fujimori T, Kanno K, Sasaki A, Ohashi Y and Makino A. “Metabolome analysis of photosynthesis and the related primary metabolites in the leaves of transgenic rice plants with increased or decreased Rubisco content”. Plant Cell Environment. PMID 22321318. 


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カルビン回路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/25 06:35 UTC 版)

「1,3-ビスホスホグリセリン酸」の記事における「カルビン回路」の解説

1,3-BPGはカルビン回路でも解糖系とほぼ同様の反応をする。しかし、反応経路可逆過程である。この他主な違いは、解糖系NAD+電子アクセプターとして用いられていたのに対し、カルビン回路ではNADPH電子ドナーとして用いられることである。この反応回路では、1,3-BPGは3-ホスホグリセリン酸から生成し、グリセルアルデヒド-3-リン酸前駆体となる。 また解糖系違って、カルビン回路では1,3-BPGはATP生成せず、消費するのみである。このためこれは不可逆過程となる。

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カルビン回路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/24 08:58 UTC 版)

「3-ホスホグリセリン酸」の記事における「カルビン回路」の解説

カルビン回路では、2分子の3-ホスホグリセリン酸が還元され、グリセルアルデヒド-3-リン酸生成する。これは、カルビン回路で初めての、3つの炭素からなる化合物である。

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