オースター
オースターとは英語で南の風のこと。若者の素早さ、機敏さとスポーティファミリーカーとしての性格をシンボライズしたもの。1977年5月、バイオレット・オースターとして世に出た。このタイミングはバイオレットの2代目モデルが登場したときで、バイオレットというクルマは2車に分かれたことになる。ボディタイプは4ドアセダンと3ドアハッチバック(マルチクーペと称した)の2本立てで、エンジンは1.4Lと1.6Lがあった。オースターは寸法的にはバイオレットと同じだが、ややスポーティな味をもっていた。
79年6月のマイナーチェンジではセダンにGTを設定。エンジンは1.8L、80年4月には5ドアハッチバック車を追加した。1.6Lと1.8Lエンジン搭載。
81年6月、フルモデルチェンジでオースターJX(未知の世界へを意味するXと、飛躍=Jumpという意味を込めたネーミング)となった。駆動方式がFFへ変わった点がポイント。4ドアセダンと3ドアハッチバックのボディに、新開発の1.6Lと1.8Lエンジンを積んでいた。10月、最上級モデルCX-Xをセダン、ハッチバック両モデルに追加。83年6月にマイナーチェンジがあり、フロントスタイルを一新した。84年5月、1.6Lと1.8Lエンジン搭載車にスーパーサルーン設定。
85年10月、ひとまわり大きな4ドアセダンに変わったが、翌年6月にはユーロハッチと呼ぶ5ドアハッチバック車を追加した。87年2月、イギリス工場での生産開始を記念してXiブリティッシュという特別仕様車を発売。
88年1月、マイナーチェンジ。といっても1.8LエンジンをSOHC(CA18ET)からDOHC(CA18DE)に換装したぐらいで、外観はほとんど変化がなかった。89年1月、オートエアコンなどを装備したタイプⅡシリーズを追加するが、翌年3月には生産中止となった。
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