81-780/781形(Ладога)
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「地下鉄81-760/761形電車」の記事における「81-780/781形(Ладога)」の解説
それまで鉄道車両の修理が専門であったサンクトペテルブルクの十月電車修理工場(ロシア語版)が、サンクトペテルブルク地下鉄への導入を視野に製作した車両。ただし当時は車両製造に適した設備を有していなかったため、車体や台車の製造はメトロワゴンマッシュで実施し十月電車修理工場は最終組み立てのみを行った。81-760/761形と同型の構造を有し、ドア開閉装置や監視カメラなどペテルブルク地下鉄での運用に適した機器が追加されていた。編成は6両編成で、片側に運転台が設置されている電動制御車の81-780形、運転台がない電動車の81-781形で構成されていた。ヨーロッパ最大の湖でありサンクトペテルブルクの水源にもなっているラドガ湖にちなむ"ラドガ"(Ладога)と言う愛称も有していた。 2012年に製造され試験運転が行われたが、急勾配の走行時の制動装置の効果が不十分であった事に加え、地下鉄で使用される車両に標準装備されている自動列車運転装置の搭載が不可能だった結果、製造は試作車1本(6両編成)のみで終わりサンクトペテルブルク地下鉄に導入される事はなかった。以降は十月電車修理工場内に留置されていたが、2015年にメトロワゴンマッシュでモスクワ地下鉄向けの改造や新造中間電動車2両の増結が行われ、81-760/761形に編入された。以降はモスクワ地下鉄が所有する他編成との共通運用に就いている。 運転台 車内
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