5リンク式サスペンション
4リンク式サスペンションに対し、上側トルクロッドを平行2本にし、ラテラルロッドを加えたサスペンション形式。ラテラルロッド付き4リンク式サスペンションともいう。ダブルウイッシュボーンの片側を4本のマルチリンクに分割し、テンションストラットを加えたものは5リンクダブルウイッシュボーン式と称する。前後方向と横方向を独立して受け持つ構造のため、操縦安定性、乗り心地、ワインドアップ振動などに関する特性のチューニングが比較的容易である。ホイールが上下に動くと、ラテラルロッドの傾きが変わり、車体の小さい横揺れや左右旋回時に挙動の差が生じるので、ラテラルロッドを長めに設定するのが望ましい。FR車のリヤサスペンションに多く用いられる。
参照 リンク式サスペンション5リンク式サスペンション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 07:38 UTC 版)
「リンク式サスペンション」の記事における「5リンク式サスペンション」の解説
3リンク式の上側に前後方向の補助リンクを追加し、ラテラルロッドを含んだ5本で構成する方法。主な採用車種はトヨタ・AE86など。軽自動車ではダイハツの旧規格4WD車に採用例がある。 補助リンクは、平面視で車台中心線に平行な場合と、4リンク式に準じ、やや「ハの字」または「逆ハの字」形の場合とがある。 国営時代に設計されたアルファロメオ・アルファスッドは、後輪用アッパーアームを後方に配置したワッツリンク構成となっており、横方向の位置決めを含め、贅沢にも、3組のワッツリンクが用いられている。この5リンク式は悪路走行をする上で、足周りが3リンクと比べよく動くというメリットがあるため、元々3リンクの車両において、5リンクへと改造されることがある。
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