ショパン:4つのマズルカ (第22-25番)
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ショパン:4つのマズルカ (第22-25番) | 4 Mazurka (gis:/D:/C:/h:) Op.33 CT72-75 | 作曲年: 1837-38年 出版年: 1838年 初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 献呈先: Comtesse Rose Mostowska |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第22番 嬰ト短調 No.22 op.33-1 gis moll | 2分30秒 | |
2 | 第23番 ニ長調 No.23 op.33-2 D dur | 2分30秒 | |
3 | 第24番 ハ長調 No.24 op.33-3 C dur | 2分00秒 | |
4 | 第25番 ロ短調 No.25 op.33-4 h moll | 5分00秒 |
作品解説
この4 つのマズルカはローズ・モストフスカ伯爵夫人に捧げられている。自筆譜では、嬰ト短調、ハ長調、ニ長調、ロ短調の順で書かれ、初版もこの曲順で出版された。しかしその後、誰かにより嬰ト短調、ニ長調、ハ長調、ロ短調の順に並べ替えられて出版され、こちらの曲順の方が一般的となっている。ここでは、この後者の曲順に従う。
1曲目の嬰ト短調はレント。マズルのリズムで書かれているが、クヤヴィアクの性格を持つ。また、限られた音による簡素なマズルカとなっている。メロディーは瞑想的な雰囲気を醸し出している。
2曲目のニ長調はヴィヴァーチェ。中間部にマズルとオベレクを持つクヤヴィアクとなっている。
3曲目のハ長調はセンプリーチェ。中間部に付点のリズムによらないマズルを持つクヤヴィアクとなっている。そして、15小節のコーダを持つ。
4曲目のロ短調はメスト。クヤヴィアクとマズルにより、8小節のコーダを持つ。全224小節とマズルカの中では規模が大きめである。
※クヤヴィアク、マズル、オベレクの説明はこちら(佐藤展子さんの連載ページ)。
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