1,2-ジクロロエチレンとは? わかりやすく解説

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1,2-ジクロロエテン

分子式C2H2Cl2
その他の名称ジオホルム、二塩化アセチレン1,2-ジクロロエチレンsym-ジクロロエチレン、Dioform、1,2-Dichloroethene、1,2-Dichloroethylene、sym-Dichloroethylene、アセチレンジクロリド、NCI-C-56031、Acetylene dichloride
体系名:1,2-ジクロロエテン


1,2-ジクロロエチレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/22 02:32 UTC 版)

シス-1,2-ジクロロエチレン(左)
トランス-1,2-ジクロロエチレン(右)
識別情報
CAS登録番号 156-59-2 , (シス)
トランス: [156-60-5]
mix: [540-59-0]
ChemSpider 10438 
特性
化学式 C2H2Cl2
モル質量 96.95 g/mol
外観 無色の液体
匂い クロロホルム様臭気
密度 シス: 1.28 g/cm³
トランス: 1.26 g/cm³
融点

シス: -81 °C
トランス: -49.8°C

沸点

シス: 60.3 °C
トランス: 47.5 °C

への溶解度 シス: 5090 mg/L[1]
溶解度 エタノールジエチルエーテルアセトンベンゼンクロロホルムに可溶。
双極子モーメント シス: 1.9 D
トランス: 0 D
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

1,2-ジクロロエチレン: 1,2-Dichloroethene)は、化学式C2H2Cl2で表される有機塩素化合物1,2-DCEとも表記される。引火性と刺激臭のある無色の液体で、シス型とトランス型の幾何異性体がある。

用途

他の塩素系溶剤中間体や、樹脂香料染料抽出溶剤[2]洗浄剤として使用される[3]

安全性

麻酔作用を持ち、高濃度のものを摂取するとめまいや嘔吐、中枢神経への影響が生じる。トランス-1,2-ジクロロエチレンをラットに経口投与した実験での半数致死量(LD50)は1235 mg/kgであった[3]。シス型・トランス型とも化学物質排出把握管理促進法による第一種指定化学物質に指定されている[2][3]

関連項目

脚注

  1. ^ Schwarzenbach et al. (2003) Environmental Organic Chemistry, Pub. Wiley Interscience
  2. ^ a b シス-1,2-ジクロロエチレン (PDF) (環境省)
  3. ^ a b c トランス-1,2-ジクロロエチレン (PDF) (環境省)


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