黒戸尾根からのルート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 06:38 UTC 版)
登山道は伝統的には東側の黒戸尾根をたどるコースが使われていた。登り口は2つに分かれているが、そのいずれも起点が神社(竹宇駒ヶ岳神社と横手駒ヶ岳神社)となっていることは信仰の山ならではである。2つの道は笹平で繋がり以降は一本道となる。山頂手前で駒津峰へ分岐する。このコースは刀利天狗手前の「刃渡り」と七合目手前の鎖場に加え、八合目から先は危険箇所の連続となっている。また、高度順応を十分に行わないと2,600m以上では呼吸がきつくなる。登山口が海抜700 - 800 mの人里であるため、山頂との標高差が約2,200 mあり、日本三大急登にも数えられる程の体力を要するルートとなっている。登頂のみが目的の場合、南アルプス市営バス・伊那市営バスが通っている北沢峠(標高2,032 m)からのコースを辿る登山者が多い。ただし、北沢峠コースの場合広河原からのバスの始発が6時50分(時期によって変動)であり、登山開始が早くとも7時30分ころとなるため、夜行の高速バスで3時から4時ころに登り始めることができる黒戸尾根コースよりも効率が悪く、また、頂上で御来光を拝む場合北沢峠側は直近の仙水小屋から3時間40分かかるのに対し、黒戸尾根側は七丈小屋から2時間30分で登れることから、黒戸尾根コースも依然として人気が高い。 登山の標準時間 竹宇駒ヶ岳神社からで登り9時間30分、下り5時間40分。七丈小屋にて宿泊可能。 ルート登り下り竹宇駒ヶ岳神社 〜 横手・白須分岐 2時間30分 1時間30分 横手駒ヶ岳神社 〜 横手・白須分岐 2時間40分 1時間40分 横手・白須分岐 〜 七丈小屋 4時間30分 2時間40分 七丈小屋 〜 甲斐駒ヶ岳 2時間30分 1時間30分
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