鮎漁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:24 UTC 版)
多摩川は元々水質が良く、清流を好む鮎(あゆ、アユ)が多く棲んでおり、江戸時代、多摩川では鮎漁が盛んであった。浮世絵にも鮎漁の様子が描かれている。多摩川のあゆは将軍家にも献上された。幕府に納められていた多摩川の鮎は「御用鮎」と呼ばれた。鵜を用いた鵜飼での鮎漁も行われ、鵜飼の鮎漁の写真も残っている。昭和初期まで鮎漁は盛んに行われており、年配の地元住民が記憶しているように、水揚げされた鮎は食用にされていた。 だが昭和期に多摩川周辺の人口が増え水質が悪化すると、鮎漁は一旦途絶えた。その後、水質改善のための努力が重ねられ水質が良くなり、鮎漁が復活した。最近、地元の漁師が多摩川のことや鮎漁のことを人々に知ってもらおうとの想いで鮎漁を復活させ、多摩川の鮎を出荷している。日本橋の老舗百貨店、三越の食品売り場にも「江戸前のあゆ」として並んでいる。 江戸前すなわち東京湾から遡上する鮎を増やすため、多摩川上流に位置する東京都昭島市・日野市・あきる野市は2018年3月12日、「江戸前鮎を復活させる地域協議会」を発足させた。
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