高照神社とは? わかりやすく解説

高照神社

名称: 高照神社
ふりがな たかてるじんじゃ
名称(棟): 本殿
名称(ふりがな): ほんでん
番号 2485
種別1: 近世以前神社
国宝重文区分 重要文化財
指定年月日 2006.07.05(平成18.07.05)
員数(数): 1
員数(単位):
代表都道府県 青森県
都道府県 青森県弘前市大字高岡
所有者名: 高照神社
指定基準 (三)歴史的価値の高いもの (五)流派的又は地方的特色において顕著なもの
管理団体名:
管理団体住所
管理団体指定年月日
構造形式 桁行三間梁間三間一重入母屋造正面千鳥破風付、唐破風向拝一間こけら葺
時代区分 江戸中期
年代 正徳2(1712)
解説文: 高照神社は,弘前藩4代藩主津軽信政祀る廟所営まれたことに始まる。
 東から鳥居随神門拝殿及び幣殿中門本殿東西軸上に建ち並び津軽信政公墓のある廟所は,本殿の約200m西方にある。
 年代は,津軽信政公墓が宝永7年(1710),廟所拝殿正徳元年(1711),本殿中門正徳2年(1712),拝殿及び幣殿宝暦5年(1755)と判明する
 高照神社は,吉川神道に基づく独特な社殿構成であり,全国的にほとんど類例がなく,近世神社建築の展開の一端を示すものとして,高い価値がある
 本殿拝殿及び幣殿は,規模形式充実し装飾細部優れ,各時期造形をよく現しており,地方的特色具備する重要な遺構である。
重要文化財のほかの用語一覧
近世以前(神社):  高売布神社本殿  高山八幡宮本殿  高木神社  高照神社  高良大社  高鴨神社本殿  鳥居

高照神社

読み方:タカテルジンジャ(takaterujinja)

教団 神社本庁

所在 青森県中津軽郡岩木町

祭神 武甕槌神 ほか

神社名辞典では1989年7月時点の情報を掲載しています。

高照神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 16:11 UTC 版)

高照神社(たかてるじんじゃ)は、青森県弘前市に鎮座する神社。弘前藩4代藩主・津軽信政廟所に始まり、信政を神として祀る。平成18年(2006年)に社殿の多くが国の重要文化財に指定された。


  1. ^ 神社名鑑には「吉川従足」と書かれているが、他の文献を検索するが「従足」は見当たらず。1710年には、信政が師事した「吉川惟足」は没しているため、吉川神道2代目「吉川従長」として扱った。後述するが、他の文献で「従長の代理が神葬祭を行った」とあることからも、「従長」が正しいと考えられる。
  2. ^ 神事をつかさどる者で、神式の葬儀を執り行う最高位の神官のこと。
  3. ^ 仏教的要素を排除した宋学の理念に基づいた説。
  4. ^ 1両の価値は、江戸期と現在の物の価値が違うため、単純に換算できないが、当時と現在の米の価格で換算すると、1両4万円程度だが、当時の大工の手間賃と現在の人件費で換算すると、1両30 - 40万円に相当する。
  5. ^ 屋敷用地の割り振りのこと。
  6. ^ 神の威光により精神や気分をふるいたたせること。
  7. ^ 社寺建造物に於ける装飾の一つで、様々な色で建物を塗り上げていく派手な「彩色」のこと
  8. ^ 欄間など、表から裏までくりぬき、模様をあらわす彫刻方法のこと。
  9. ^ 拵(こしらえ):日本刀の外装のこと。 刀身を納めるを納める、柄を握った時に、手が刀身の方へ滑らないようにするためのなど、日本刀を装飾する刀装具の総称
  10. ^ 作刀した当時の姿を残す茎のこと。
  11. ^ 都道府県指定有形文化財に相当
  12. ^ 兜の頭が入る鉢部分は、基本は鉄で制作され、主な手法として鉄板を繋ぎ合わせ鋲止めし形作られた。その鉄板の数により何間の兜と呼ばれている。
  13. ^ 兜の頭部を入れる部分。
  14. ^ 兜の頭部を入れる鉢の正面、前後、または前後左右の地板の上に、頂辺から垂らした細長い筋金のこと。
  15. ^ 兜に付いている顔面を守ることを目的とした、矢除けのこと。
  16. ^ 小札(こざね):兜や鎧の胴に用いられる革や鉄板を素材とする縦長の短冊錠の板のこと。
  17. ^ 威し(おどし):小札を上部から下部へに連結するための糸となめし革のこと。または連結した状態のこと。
  18. ^ 草摺(くさずり):甲冑の胴から吊り下げられた腰から太ももまでの下半身を覆い、防護するための部品のこと。 裾が草をこすることが由来とされ、「下散(げさん)」「腰よろい」とも呼ばれる。
  19. ^ 胴の肩部分に装着し、肩から上腕にかけて防御するための部品。
  20. ^ 兜の錏(しころ)、胴の草摺などの裾板に、赤革のひもや赤糸の組紐でX形に綴じた飾り紐。
  21. ^ 「かち」は音が「勝ち」に通じ、縁起をかついぎ武具の染め色や祝賀のときに用いられた色。
  22. ^ 六曲:屏風が6扇から成る(6つ折)という意味。一双:屏風の左隻と右隻のペアを「一双」という。
  23. ^ a b 津軽のぶは:関白・近衛忠熈の娘で、津軽藩最後の藩主・津軽承昭継室
  24. ^ 誂え物(あつらえもの):特別に注文して作らせた品物
  25. ^ 藩主の事跡を記した『津軽歴代記類』に、信政の言葉として「我ハ誠に天命を恐れぬハ、暫くも成ぬなり。仕置に付てハ猶以との事也。夫レ故に目に見ゆる所に不断立置かする也」と記されている。
  26. ^ すぐれた君主
  27. ^ 戦のときなどに、鎧の背にさした小旗のこと。
  1. ^ a b 神社名鑑 1963, p. 926.
  2. ^ a b 神道大辞典 1969, p. 29.
  3. ^ a b c d 高照神社本殿、中門、西軒廊、東軒廊、拝殿及び弊殿 随神門、津軽信政公墓、廟所拝殿、廟所門”. 青森県庁文化財保護課. 2022年7月15日閲覧。
  4. ^ 高照神社 津軽信政公墓(1)”. 文化庁「国指定文化財データベース」. 2022年8月3日閲覧。
  5. ^ a b c d e 高照神社の造営と「名君」信政像の創出 / 新編弘前市史 / おくゆかしき津軽の古典籍”. 弘前市立弘前図書館. 2022年7月15日閲覧。
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  9. ^ 高岡霊社 / 新編弘前市史 / おくゆかしき津軽の古典籍”. 弘前市立弘前図書館. 2022年7月17日閲覧。
  10. ^ a b c d 「中興の英主」祀る神社=100”. 陸奥新聞. 2022年7月16日閲覧。
  11. ^ a b c 中臣祓”. 津軽デジタル風土記 / 弘前大学教育学部内. 2022年7月16日閲覧。
  12. ^ 弘前教育委員会設置の現地案内板による。
  13. ^ a b 高岡霊社 / 新編弘前市史 / おくゆかしき津軽の古典籍”. 弘前市立弘前図書館. 2022年7月16日閲覧。
  14. ^ 船水 1963, p. 171.
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  16. ^ a b c d 信政の教養 / 新編弘前市史 / おくゆかしき津軽の古典籍”. 弘前市立弘前図書館. 2022年7月17日閲覧。
  17. ^ a b 船水 1963, p. 172.
  18. ^ 江戸時代の1両は今のいくら?” (PDF). 日本銀行金融研究所 貨幣博物館. 2022年8月2日閲覧。
  19. ^ 江戸時代の1両は今のお金のいくらぐらいに相当するのか。”. 山梨県立図書館. 2022年8月2日閲覧。
  20. ^ 寺社政策 / 新編弘前市史 / おくゆかしき津軽の古典籍”. 弘前市立弘前図書館. 2022年7月17日閲覧。
  21. ^ a b c お告書付”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
  22. ^ a b 高照神社「御告書付」の開始 / 新編弘前市史 / おくゆかしき津軽の古典籍”. 弘前市立弘前図書館. 2022年7月17日閲覧。
  23. ^ 本殿 / 高照神社 / 国宝・重要文化財(建造物)”. 国指定文化財等データベース / 文化庁. 2022年7月16日閲覧。
  24. ^ 二 神社建築 / 新編弘前市史 / おくゆかしき津軽の古典籍”. 弘前市立弘前図書館. 2022年7月17日閲覧。
  25. ^ a b c 藤原信政公霊所 瑞垣・木柵”. 弘前市役所文化財課. 2022年7月15日閲覧。
  26. ^ a b 高岡の森弘前藩歴史館 概要”. 弘前市 高岡の森弘前藩歴史館. 2022年7月16日閲覧。
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  28. ^ 太刀 銘 友成作”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
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  31. ^ 津軽信政着用具足”. 青森県庁文化財保護課. 2022年7月16日閲覧。
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  38. ^ a b 高照神社神饌殿”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
  39. ^ a b 屏風”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
  40. ^ a b 信政公葬送図絵巻”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
  41. ^ a b 甲州廿四将之図”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
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  45. ^ a b 中臣祓”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
  46. ^ a b 源氏物語之詞”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
  47. ^ a b 衝立”. 弘前市文化財課. 2022年7月16日閲覧。
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