高エネルギー可視光線
青色光網膜傷害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 05:10 UTC 版)
「高エネルギー可視光線」の記事における「青色光網膜傷害」の解説
青色光網膜傷害(英: Blue-light hazard)は、波長が主に400 nmから500 nmの光の暴露により、光化学的に引き起こされる網膜損傷として定義されている。この作用特性は、青色LEDの波長とほぼ重なっているために特に注意が喚起されている(紫外線LEDも同様)。 網膜損傷を引き起こす光化学的なメカニズムは、目の光受容体による光吸収によって引き起こされる。光が光受容体に照射される通常の状態では、その細胞が白濁すると、視覚のビジュアルサイクル と呼ばれる代謝過程を通して光受容体としての機能が回復する。しかしながら、青色光を多く吸収した場合は、細胞が白濁してから機能回復する前に再び悪化するプロセスを引き起こす事が報告されている。このことは網膜細胞の酸化的損傷の可能性を大きく増加させている。 このメカニズムによって、皮膚のような生物学組織、目のレンズ、特に網膜については、それほど強くないレベルの紫外線放射や短波長光であっても、長期間暴露すると元に戻らなくなるほどの変化を引き起こすことを示している可能性がある[要出典]。
※この「青色光網膜傷害」の解説は、「高エネルギー可視光線」の解説の一部です。
「青色光網膜傷害」を含む「高エネルギー可視光線」の記事については、「高エネルギー可視光線」の概要を参照ください。
- 青色光網膜傷害のページへのリンク