集落の歴史と出土品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 14:34 UTC 版)
集落の歴史は少なくとも縄文時代にまでさかのぼる。縄文時代早期から晩期までほぼ全期間の痕跡が見られる。最も栄えたのは中期(約4500年前~5500年前)で、110軒以上の住居が発掘されており、豪華な文様で飾られた土器や石器類も多量に出土している。 弥生時代の住居址は発掘されていない。しかし、弥生土器は採集されているので、今後、住居址など生活の痕跡が発見される可能性もある。 古墳時代の掘立柱建物跡が80棟以上発掘されており、住居や倉庫だったと考えられている。住居の規模は全体的に大きく、室内にはかまどが設けられ、住居内から土師器・須恵器といった土器や、鉄製の鋤・鎌など多くの遺物が発掘されている。豊富な発掘品は当時の集落の繁栄ぶりをうかがわせる。特に弥生時代のものとされる柴宮銅鐸や、平安時代初期のものとされる緑釉水瓶は長野県宝に指定されている。
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