集合体の社会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 21:45 UTC 版)
ボーグ集合体には、全体の支配者として女王(ボーグ・クイーン)が存在し、その社会はサムライアリ等の社会性昆虫のそれに酷似しており、日々、他の知的生命体の同化活動に邁進している。 ボーグは同化していない種族を見つけると、その種族の程度を調査し、同化に値する価値があると判断した場合には、すぐに同化する手段に出る。彼らが同化をする理由は、非の打ち所のない完全なる生命体を目指しているからであり、同化により新たなテクノロジーを吸収していく。ただし彼等の興味は、あくまでも対象が持つ科学技術や知識であるため、文明のレベルが低く同化する価値がないとみなされた種族は、その存在が無視されることもある(今日現在の地球にボーグが訪れたとしても無視される可能性は極めて高い)。また個人や個体には興味を示さないため、ボーグキューブに人間が入り込み活動を行っても完全に無視している。ただし、ボーグに対して敵対的な行動をとれば、直ちに排除対象となり苛烈な攻撃にさらされることになる。こうした行動から、ボーグは悪意ある存在と思われがちであるが、彼らからすればあくまでも、「共に究極の生命体を目指そう」という一種の善意ともいえる原理に則った行動をとっているだけである。 ほぼ日常的に他の知的生命社会への襲撃と同化と言う略奪行為によって日々を過ごしており、技術的な開発を除いては、ボーグ自身が文明と呼べるレベルの創造的な活動を行うことはない。いわゆる文化や芸術と呼ばれる、非生産的だが情動に働きかける要素に価値を見出している様子も見られず、このためボーグの生活において個体が精神を楽しませる芸術的な活動をしていたり、ボーグキューブやスフィア内に装飾がなされている様子も見られない。技術面における機能性と効率を最重視した結果、それらのボーグ関連施設の内部は工場や大規模工業施設群に酷似する。
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