防衛医官とは? わかりやすく解説

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【防衛医官】(ぼうえいいかん)

医師免許取得し陸海空自衛隊駐屯地基地艦船病院医療行為従事する自衛隊員
一般軍隊でいう「軍医」。

大半防衛医科大学校卒業生占められるが、実務経験を持つ医師中途採用する場合もある。
また、陸上自衛隊では予備自衛官補技能コースから採用されるルートもある。

なお、歯科医については「歯科幹部候補生」という別の課程募集がされている。

防衛医科大学校卒業者は、最低9年間、防衛医官として勤務する義務を負う。
しかし、近年では「自衛隊では臨床経験積んで高度な医療技術習得する事が困難」として、高額な違約金支払ってでも早期退職を望む者が相次ぎ問題になってきている。

これは、医官勤務先となる「自衛隊病院」のシステムにも要因がある、と見られている。
現在の自衛隊病院は、事実上防衛省職員のための職域医療機関として機能しており、基本的に防衛省共済組合組合員以外の患者受け入れていない。
その一方で有事戦傷者収容することを想定して常時大量空きベッド抱えて運営されている。
つまり、平時においては不必要に巨大な病院暇をもてあます医官少なくないのである

一方で、防衛医官は医療機関医師不足する僻地における重要な人材供給源一つでもある。
多くの防衛医官が、本来の勤務先である自衛隊病院から地方公立病院へと派遣され僻地医療一翼担っている


医官

(防衛医官 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/03 23:47 UTC 版)

医官(いかん)とは、医師の資格を有する陸・海・空自衛隊幹部自衛官のこと。一般的な軍隊軍医に相当する。なお、歯科医師の資格を有する者は「医官」とは別の制度である「歯科医官」となる。これは歯科医師は、医師ではないためである。


  1. ^ 2022年3月以前は自衛隊岐阜病院
  2. ^ Uniform-Civilian転官
  3. ^ 近年は防衛医大病院・自衛隊病院(一部)ともに、一般外来の開放をしているが、防衛医大病院を除き、実患者は自衛隊員・家族が多数である。職域病院であるため、軽微な病態での受診や業務可否の判断(診断書)を求めての受診など、受診患者の疾患構造や重症度が一般病院とはかなり異なる。広く浅くの総合臨床を求める方針から、患者側も専門性が高い病態・重症例の場合、自衛隊病院以外の専門病院での加療を求める傾向も否めない。
  4. ^ 平成18年4月14日の衆議院厚生労働委員会における防衛庁の答弁。


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