関心の高まり(2017年後半 - 2021年)
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「非代替性トークン」の記事における「関心の高まり(2017年後半 - 2021年)」の解説
NFTの認知度を高めるきっかけとなったのは、さまざまな仮想猫を飼ったり取引したりするオンラインゲーム「CryptoKitties」の成功である。このプロジェクトは公開後すぐに話題となり、1,250万ドルの投資を集め、中には1匹10万ドル以上で売られる仮想猫も現れた。この成功を受けて、CryptoKittiesは、2018年1月に作成されたERC-721規格(同年6月に最終決定)に追加され、「non-fungible token」を指す「NFT」という用語がさらに浸透した。 2018年には、2017年8月に初めてトークンを発売したブロックチェーンを基盤とする仮想世界「Decentraland(英語版)」が、ICOで2,600万ドルを調達し、2018年9月時点で2,000万ドルの内部経済を持つようになった。CryptoKittiesの成功を受けて、2018年3月には、NFTを基盤とする同様のオンラインゲーム「Axie Infinity」が開始され、2021年5月には最も高価なNFTコレクションとなった。 2019年、ナイキは、NFTを使って物理的なスニーカーの信頼性を検証し、その靴のバーチャル版を顧客に提供する「CryptoKicks」というシステムの特許を取得した。 2020年初頭、CryptoKittiesの開発元であるDapper Labsは、NBAのハイライトをトークン化したコレクターズ・アイテムを販売するプロジェクト「NBA TopShot」のベータ版を公開した。このプロジェクトは、イーサリアムと比べて新しく効率的なブロックチェーンであるFlow上に構築された。同年末、このプロジェクトは一般に公開され、2021年2月28日時点で2億3000万ドル以上の総売上高があることが報告された。 NFT市場は2020年に急速な成長を遂げ、その価値は3倍の2億5000万ドルに達した。2021年の最初の三ヶ月間では、2億ドル以上がNFTに費やされた。
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