金山発電所
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1920年3月に水利権を得た「金山発電所」(3地点のうち上流側)の計画は一つの発電所で11,700kWを発電するというものであったが、開発にあたっては2つの発電所に分割された。そのうち下流側はそのまま金山発電所の名称で開発され、1927年(昭和2年)10月着工、1929年(昭和4年)10月19日に竣工し28日より発電を開始した。 金山発電所の所在地は岐阜県益田郡下原村大字大船渡(現・下呂市金山町大船渡)。飛騨川に調整池を持つ水路式発電所で、発電所には日立製作所製のフランシス水車・発電機各2台を備える。発電所出力は6,400 kW。送電線は七宗発電所との間に77kV線が新設された。 なお金山発電所をはじめとする東邦電力の飛騨川における未開発地点の開発受託を目的に、1926年11月に岐阜電力(通称「第二岐阜電力」)が再度設立された。新会社による開発という形をとったのは建設利息配当についての優遇措置を受けるためである。金山発電所が完成した1929年10月、東邦電力はこの第二岐阜電力の事業一切を譲り受けている。
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