都市の詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 05:17 UTC 版)
ドゥル・シャルキンは1758.6メートル×1635メートルの長方形をしており、城壁内は3平方キロメートル(288ヘクタール)の面積を持つ。市壁の長さはアッシリアの単位で16280であり、サルゴン2世自身が残した記録によれば、これは彼の名前の「数」(the numerical value of his name)と対応していた。巨大な市壁には157の塔が付属し、側面を防御していた。各方向に門があり、ドゥル・シャルキン全体で7つあった。壁で囲われたテラスには神殿群と王宮があり、主な神殿はナブー、シャマシュ、シンといった神々に捧げられていた。また、アダド、ニンガル、そしてニヌルタに捧げられた小規模な社(shrines)があった。またジッグラトと呼ばれる階段状の塔が神殿に建設されていた。宮殿は彫刻と壁面のレリーフで装飾されており、門には最大で40トンに達する人頭有翼雄牛像ラマス(シェドゥ)(英語版)が並べられていた。少なくとも1基のラマス像が事故のため川で失われたと考えられている。 このドゥル・シャルキンに加えて、王のための狩猟園と「ハッティ の全ての香しき草木と、あらゆる山の果樹」がある庭園が備えられ、ロビン・レイン・フォックス(英語版)はこの庭園には「権力と征服の記録」があったとした。実際にマルメロ、アーモンド、リンゴ、セイヨウカリンといった数千もの若い果樹の運搬に関わる記録が残されている。 「サルゴンの庭園の中央の運河には列柱を持つ歓楽のパビリオン(pleasure-pavilion)が立ち、周囲の壮大な人工の丘を見上げていた。この丘はアッシリアの王たちを驚嘆させた外国の風景、北シリアのアマヌス(ヌール)山脈をモデルにしており、スギとイトスギが植えられていた。彼らはこの平地の宮殿で、彼らが目にした山のレプリカを建設した」。
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