遺失物とは? わかりやすく解説

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いしつ‐ぶつ〔ヰシツ‐〕【遺失物】

読み方:いしつぶつ

忘れたり落としたりした物。遺失品。

法律上占有者意思によらずにその所持離れた物。拾得者はそれを持ち主返すか、または警察に届けるかしなければならない


遺失物(いしつぶつ)(lost property)

持ち主うっかりして失ってしまったもの

持ち主がわざと捨てたわけではなく所有の意思があるにもかかわらず、その占有離れてしまった持ち物のこと。いわゆる落とし物”。

明治32年制定され遺失物法という古い法律によると、警察署などに届けられた遺失物は、持ち主探しのために公示されたあと、6が月間保管することになっているこの間持ち主名乗り出ない場合、遺失物を拾った人に所有権移転する

また、遺失物が犯罪に関わっていて、犯罪者置き去り品であることが判明した場合は、その犯罪被害者返される

拾った遺失物を自分のものにしてしまう行為は、刑法上の遺失物等横領罪(または占有離脱物横領罪)に抵触する可能性がある。拾ったものとは言え所有権持ち主ある限り自分のものにはできないわけだ。

埼玉県草加市資源ごみ集積場の古紙の中から現金2800万円見つけた男性は、同市のごみ収集委託業者ではないのに持ち去ったという事情もあって、持ち主現れなくても現金いらないとの考え示している。

(2004.02.28掲載


遺失物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/15 06:30 UTC 版)

遺失物(いしつぶつ)とは、占有者の意思によらずにその所持を離れた物[1]。誤って占有した他人の物、他人の置き去った物及び逸走した家畜は、準遺失物という(遺失物法2条1項参照)[1]。一般的には、忘れ物落とし物といい、遺失物を拾った者を拾得者(しゅうとくしゃ)、拾われた物を拾得物(しゅうとくぶつ)という。所有者から盗まれたもの(盗品)は遺失物とはならない[1]


  1. ^ a b c d e f g 我妻榮、有泉亨、清水誠、田山輝明『我妻・有泉コンメンタール民法 総則・物権・債権 第3版』日本評論社、2013年、450頁。 
  2. ^ a b 我妻榮、有泉亨、清水誠、田山輝明『我妻・有泉コンメンタール民法 総則・物権・債権 第3版』日本評論社、2013年、451頁。 


「遺失物」の続きの解説一覧

遺失物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 18:04 UTC 版)

東急多摩川線」の記事における「遺失物」の解説

東急多摩川線での遺失物は、多摩川 - 鵜の木間では目黒駅下丸子 - 蒲田間では五反田駅収集される

※この「遺失物」の解説は、「東急多摩川線」の解説の一部です。
「遺失物」を含む「東急多摩川線」の記事については、「東急多摩川線」の概要を参照ください。

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遺失物

出典:『Wiktionary』 (2021/08/04 01:05 UTC 版)

名詞

遺失 いしつぶつ

  1. 法律持ち主落としたり、置き忘れたりした品物

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