過剰な反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 23:25 UTC 版)
「アメリカン航空587便墜落事故」の記事における「過剰な反応」の解説
後方乱気流への2回目の遭遇直後から、副操縦士は操縦輪を左右に激しく回した。それと同時に左右のラダーペダルもほぼ限界まで繰り返し踏み替えた。 ラダーペダルは、操縦席の足元にあり垂直尾翼後縁の方向舵を操作するペダルである。右のラダーペダルを踏むと方向舵面が右に振れて機首が右を向く。反対に左のラダーペダルを踏むと方向舵面は左に振れる。ラダーペダルの踏み替えにより、AA587便の方向舵は繰り返し左右に振れた。 機長は「大丈夫か? (you all right?)」と尋ね、副操縦士は「ええ、大丈夫です (yeah, I'm fine)」と答えた。続けて機長は「しっかり保持しろ、しっかり保持しろ (hang onto it, hang onto it)」と声をかけた。 9時15分57秒、副操縦士は「パワーお願いします (Let's go for power please)」と言った。CVRには、ほぼ同時に大きなドシンという音が、そして1秒弱後に大きなバンという音が録音されていた。この時点で垂直尾翼の右後部の接続部が破壊され、垂直尾翼が分離した。この時点の飛行速度は251ノット(時速約465キロメートル)だった。
※この「過剰な反応」の解説は、「アメリカン航空587便墜落事故」の解説の一部です。
「過剰な反応」を含む「アメリカン航空587便墜落事故」の記事については、「アメリカン航空587便墜落事故」の概要を参照ください。
- 過剰な反応のページへのリンク