軍事面における節水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 10:59 UTC 版)
前近代から軍事面において節水は説かれてきた事で、上泉信綱伝の『訓閲集』(大江家の兵法書を戦国風に改めた書)巻五「攻城・守城」には、籠城の際の心得の一つとして、「無用なりとも水はもらさず、つつむべし。雑水も捨てる事なかれ。水一升は一人の用水なり。千人に十石なり。米洗いたる水にて人の手足を洗い、それを馬に飼うべし」と記述しており、捨てる事は極力避けていた。 近代軍事面の事情としては、長期間にわたり潜水活動に入る潜水艦乗りの場合も節水を義務付けられており、『タモリ倶楽部』の番組内解説(潜水艦に乗る体験・紹介)では、潜水艦の海自隊員は、節水のため、3日に1度の割り合いで髪を洗うと説明されている(フケが生じる衛生上の限度から考慮しても3日)。 陸自においても、硫黄島などの川も池もなく、周辺海域の波が荒いため、船で水も運べない離島においては、基地の貯水タンク(滑走路から流れた雨水を利用)に頼らざるをえないため、真夏の渇水時には、やはり数日ごとにシャワーを用いているとされ、節水事情は陸海共に問題とするところである。 米海軍にはネイビーシャワーという節水方式が定められている。潜水艦以外の海上自衛隊の艦船では浴槽が設置されているが、外洋に於いて浴槽に張られる水は海水である。
※この「軍事面における節水」の解説は、「節水」の解説の一部です。
「軍事面における節水」を含む「節水」の記事については、「節水」の概要を参照ください。
- 軍事面における節水のページへのリンク