貨物車の運転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:44 UTC 版)
軽貨物自動車や、最大積載量1t未満の4ナンバー小型貨物自動車は新普通免許で運転できるが、4ナンバー小型貨物自動車であっても1.25トン積~1.5t積は車両総重量が3.5トン以上の車両は基本的には準中型5トン限定免許以上でないと運転できず、2017年改正後の普通免許では運転できない。トヨタ自動車、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バスでは、カタログのスペック表に車型別の対応免許を記載している(例:トヨタ・ダイナ、日野・デュトロ、いすゞ・エルフ、三菱ふそう・キャンターなど)。 2021年現在で販売されている車種を例にすると、トヨタ・ダイナ1t積系シリーズでは、4ナンバー平積タイプは1.25トン積~1.5t積とラインナップを揃えているが、ガソリン車が車両総重量3.5トン未満(改正後普通免許可)、ディーゼル車(兄弟車の日野・デュトロ)が車両総重量3.5トン超(準中型5トン限定免許以上)となり、エンジン仕様で運転可能免許が分かれる。いすゞ・エルフ(OEMである日産・アトラス、マツダ・タイタンも含む)と三菱ふそう・キャンター(OEMのUDトラックス・カゼット)は4ナンバー1.5t積も設定しているが、車両総重量3.5トン超(準中型5トン限定免許以上)となるため、改正後の普通免許では運転できない。2021年7月にダイナがマイナーチェンジされたことに伴い、新車で購入できる改正後普通免許対応の4ナンバー小型ディーゼルトラックは無くなり、新車で購入できる改正後普通免許対応の4ナンバー小型トラック(軽トラックは除く)は、トヨタ・ダイナ(1.25トン積のガソリン車)、ダイハツ・グランマックス(OEMであるトヨタ・タウンエース、マツダ・ボンゴ)の4車種のみとなった。 1ナンバー車の内、トヨタ・ハイエース(OEMのマツダ・ボンゴブローニイ)、トヨタ・ハイラックス、日産・NV350キャラバン(OEMのいすゞ・コモ)は車両総重量3.5トン未満となるため、改正後の普通免許での運転が可能である。 改正後の普通免許で運転できる車種であっても、オプションの装備、箱車(有蓋車)やパワーゲート等の装備で車両総重量が変動する。特装車の車両総重量によっては準中型5トン限定免許以上の運転免許が必要となるため、実車の車検証で確認する必要がある。 2021年現在発売されている車種で、新普通免許で運転可能な1ナンバー登録車・4ナンバー登録車の車種は以下の通り(但しトヨタ・プロボックスなどボンネットタイプのライトバンは除く)。 トヨタ・ダイナ(1.25トン積のガソリン車のみ) トヨタ・ハイラックス トヨタ・ハイエース/マツダ・ボンゴブローニイ ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴ 日産・NV350キャラバン/いすゞ・コモ 日産・NV200バネット 2021年現在発売されている車種で、新普通免許で運転不可の4ナンバー登録車の車種は以下の通り(但し最大積載量2t未満の車種に限る)。 日野・デュトロ/トヨタ・ダイナ(デュトロは全車型、ダイナはディーゼル車の全車型) いすゞ・エルフ/マツダ・タイタン/日産・アトラス(全車型) 三菱ふそう・キャンター/UDトラックス・カゼット(全車型)
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