谷山による問題とは? わかりやすく解説

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谷山による問題(谷山・志村予想の原型)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 14:59 UTC 版)

谷山豊」の記事における「谷山による問題(谷山・志村予想原型)」の解説

谷山予想は、1955年9月栃木県日光市開かれた代数的整数論国際会議で、日本若手出席者中心となって未解決興味ある問題集め、それを英訳して配布したものの中に問題という形で、今日谷山予想」と呼ばれているものの原型含まれていた、といわれている。この時配布されたものは印刷されずに終わったが、後に、英文よるものは『谷山豊全集』pp.147-148に、また日本語訳のものは『数学第7巻第4号(岩波書店)に掲載された。以下の2つ問題が、谷山予想原型である。 問題12 C {\displaystyle C} を代数体 k {\displaystyle k} 上で定義され楕円曲線とし k {\displaystyle k} 上 C {\displaystyle C} の L函数L c ( s ) {\displaystyle L_{c}(s)} とかく: ζ c ( s ) = ζ k ( s ) ζ k ( s − 1 ) L c ( s ) {\displaystyle \zeta _{c}(s)={\zeta _{k}(s)\zeta _{k}(s-1) \over L_{c}(s)}} は、 k {\displaystyle k} 上 C {\displaystyle C} のzeta函数である。もしHasse予想が ζ c ( s ) {\displaystyle \zeta _{c}(s)} に対して正しいとすればL c ( s ) {\displaystyle L_{c}(s)} よりMellin逆変換得られるFourier級数特別な形の-2次元automorphic formなければならない。(cf.Hecke)もしそうであれば、この形式はそのautomorphic functionの体の楕円微分となることは非常に確からしいさて、 C {\displaystyle C} に対すHasse予想の証明上のような考察逆にたどってL c ( s ) {\displaystyle L_{c}(s)} が得られるような適当なautomorphic form見出すことによって可能であろうか。(谷山豊問題13 問題12関連して次のようなことが考えられる。Stufe N {\displaystyle N} の楕円モジュラー関数体を特徴づけること。特に、この関数体のJacobi多様体をisogenousの意味で単純成分分解すること。また N = q = {\displaystyle N=q=} 素数、かつ q ≡ 3 ( mod 4 ) {\displaystyle q\equiv 3(\mod 4)} ならば、 J {\displaystyle J} が虚数乗法を持つ楕円曲線を含むことはよく知られているが、 一般の N {\displaystyle N} についてはどうであろうか。(谷山豊)

※この「谷山による問題(谷山・志村予想の原型)」の解説は、「谷山豊」の解説の一部です。
「谷山による問題(谷山・志村予想の原型)」を含む「谷山豊」の記事については、「谷山豊」の概要を参照ください。

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