語り物と軍記物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 08:59 UTC 版)
『将門記』は唱導僧らによって伝えられた民間伝承も基にされており、また平安中期から琵琶法師による民間伝承・説話などの語りが行われていたが、鎌倉時代以降は『保元』『平治』『平家』の物語を語りの主な題材とするようになった。特に『平家物語』は多くの法師によって日本全国で広く語られ、その過程で多くの異本を生み、読み本としての『源平盛衰記』『義経記』などもそれにあたる。 『平家物語』の広まりにつれ、琵琶法師は室町時代初期には当道座を結成し、15世紀中頃には洛中に5、600人が在住するほどに興隆した(『碧山日録』)。『太平記』でも成立過程には物語僧(談義僧)の関わりがあり、これらの物語の管理には法師や、時衆の遊行上人、芸能民も関わっていた。
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