訓練の進展と装備の充実
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「警察予備隊」の記事における「訓練の進展と装備の充実」の解説
警察予備隊の訓練は、基本的にアメリカ軍事顧問の監督下で進められた。訓練は、段階的により部隊規模を拡大し、これに応じて重装備化も進められた。 第1期訓練(1950年8月23日 - 1951年1月14日:13週間) 各個の訓練が主とされており、装備としてM1カービンおよびジープなど非装甲車両480両が供与された。この装備動向からも看取できるように、基本的には治安部隊の育成を主目的としたものであった。 第2期訓練(1951年1月15日 - 1951年5月19日:18週間) 中隊単位での訓練が主とされた。装備としてブローニングM1919重機関銃およびM2 60mm 迫撃砲、M20 75mm無反動砲を供与されたほか、4月からは防空火力として、M15A1対空自走砲16両、M16対空自走砲48両の供与も開始された。 第3期訓練(1951年6月4日 - 1951年10月6日:18週間) 大隊単位での訓練が主とされた。装備として、7月には車両2,130両、9月からはM1911拳銃およびM1ガーランド小銃、ブローニングM1918自動小銃、M1 81mm 迫撃砲(450門)が供与された。 第4期訓練(1951年10月8日 - 1952年1月19日:13週間) 職種別訓練が主とされ、在日米軍の施設内で特技教育が行なわれた。 第5期訓練(1952年2月4日 - 1952年6月13日:19週間) 大隊単位での訓練とともに、特技教育も引き続き行なわれた。89mmスーパー・バズーカ443門が供与されたほか、実装備の供与に先駆けて、戦車や火砲の訓練が開始された。 第6期訓練(1952年6月23日 - 1952年9月30日:13週間) 連隊単位での訓練が主とされ、8月からはM24軽戦車40両とM2 105mm榴弾砲154門、車両15,000両が供与された。 また、保安隊への改編を目前に控えた10月からは、さらにM1 155mm榴弾砲の供与が開始された。
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