西宮神社参拝客輸送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 21:33 UTC 版)
「えべっさん」として親しまれる西宮神社は、阪神の西宮駅が最寄り駅であった。当然、同社線が参拝客輸送の多くを担っていたわけであるが、阪急ではこの輸送に割り込むことを画策した。西宮市における神戸線の駅は、当時から西宮北口駅と夙川駅の2つしかなかったが、1月10日を挟んで3日間開催される十日戎の祭りに合わせ、両駅間に臨時駅(西宮戎駅)を設置、「戎さんへは阪急へ」と宣伝をおこなった。 しかし1月9日の宵戎の晩、臨時駅から神社へ向かう道の街灯が突如停電した。これによって乗客が迷惑を被った。この地域において配電事業を手がけていた阪神が、阪急への妨害を企んでおこなったことであった[要出典]。 1942年(昭和17年)の配電統制令によって、日本発送電と9つの配電会社(戦後に現在の電力会社となる)へ現物出資を行い、電力事業者がそれらに統一されるまでの間、多くの電気鉄道会社では自社の発電所から作られる電気を周辺地域へ供給していた。これは戦前の電気鉄道運営においては重要な収益源であり、中には宮川電気(後の三重交通神都線、1961年全廃)のように電力会社が余剰電気を用いて電車の運営を行うという、全く逆の事例(大口の電力供給先確保が目的)もあった。
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