ろう‐けち〔ラフ‐〕【×﨟×纈/×蝋×纈】
読み方:ろうけち
文様染めの一。布帛(ふはく)に蝋(ろう)で文様を描き、染液中に浸したあとで蝋を取り除くもの。型で蝋を押して文様を表したものが多い。日本には中国を経て伝わり、奈良時代に盛行した。蝋染め。ろうけつ。
ろう‐けつ〔ラフ‐〕【×﨟×纈/×蝋×纈】
読み方:ろうけつ
⇒ろうけち(﨟纈)
臈纈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)
現代の「ろうけつ染」と同じ原理の蝋防染の染物である。各種の文様を表した版型に蝋を塗り、これを布面に押捺してから染液に浸すと、蝋の付着した部分のみが防染されて文様となる。型には木型のほか金属の型も用いられたとみられ、大きな文様の場合は筆で蝋を置くこともあった。正倉院の「象木臈纈屏風」「羊木臈纈屏風」などが典型的作例である。唐からの蜜蝋の輸入が止まったこともあって、平安時代にはこの技法は衰退し、やがて全く行われなくなった。近世の友禅染や型染では防染のために使われたのは蝋ではなく米糊であり、蝋による防染が再び行われるようになるのは明治以降である。
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