聖塚古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/14 14:54 UTC 版)
聖塚古墳(ひじりづかこふん)は、方墳。1891年(明治24年)に遺物が出土し、1983年度(昭和58年度)に試掘調査が実施されている。 墳形は方形で、東西54.2メートル・南北54.0メートル、高さ7.0メートルを測る。墳丘は2段築成。墳丘表面では葺石・円筒埴輪列(朝顔形埴輪含む、体部外面に黒斑)のほか、形象埴輪(蓋形・短甲形埴輪)が認められる。墳丘南側では造出が認められており、造出を含めた墳丘長は59.0メートルを測る。また墳丘周囲には周濠が巡らされる。主体部の埋葬施設は石室状施設内における粘土槨と推測される。出土品としては埴輪のほか、前述の明治期出土の副葬品がある。以上より、築造時期は古墳時代中期の5世紀前半頃と推定される。 1891年(明治24年)の主な出土品は次の通り。 鏡片 1面 冑残片 短甲残片 鉄鉾 1口 鉄刀・剣 数10片 鉄鏃 勾玉 1箇 ガラス玉 30余箇 墳頂
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