結成・活動とは? わかりやすく解説

結成 - 活動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 07:56 UTC 版)

グループ5」の記事における「結成 - 活動」の解説

アラン・タネールクロード・ゴレッタが、ジュネーヴフランス語圏向けテレビ局であるテレヴィジオン・スイス・ロマンド出会った同い年ジャン=ジャック・ラグランジュ9歳若いジャン=ルイ・ロワ、そしてミシェル・ステー設立した映画の製作会社が、「グループ5」である。 「フリー・シネマ」の文脈からヴェネツィア国際的評価得たタネールとゴレッタ、最年少ながらすでにカンヌでの評価得たロワパリ空気呼吸して帰ってきて、長篇連打し始めたヴァイタリティあふれるステー、すでに局内重鎮になりつつあったラグランジュ。さっそく準備始めたのは、タネールの長篇第一作『どうなってシャルル』である。ヴヴェ生まれ映画監督フランシス・ロイセール監督長篇第一作Vive la mort』で撮影監督としてデビューしたばかりのレナート・ベルタ起用テレヴィジオン・スイス・ロマンドスイス放送SRG)の出資得て完成1969年ロカルノ国際映画祭で最高の金豹賞受賞したつづいて1970年、ゴレッタの長篇第一作Le Fou』をテレヴィジオン・スイス・ロマンドとの共同製作発表スイス批評家連盟賞。ステー長篇作目はアラダ・フィルムとの共同で『James ou pasジェームズか否か)』を製作、1970年第23回カンヌ国際映画祭パラレルセクションに出品同年ロワ長篇第二作『Black Out』も同局ほかの出資受けて製作、翌1971年第20回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品された。 1971年ラグランジュ脱退1942年ローザンヌ生まれ29歳イヴ・イェルサン加入1972年ステー監督の『Les Arpenteurs(測量師)』をテレヴィジオン・スイス・ロマンド共同で製作、同年第25回カンヌ国際映画祭コンペティション部門上映されるコンペティション審査員にはタネールがいる、という事態が起きる。同年、タネール監督の『アフリカからの帰還』を製作、翌1973年第23回ベルリン国際映画祭ニューシネマフォーラム部門インターフィルム賞およびOCIC賞を受賞する1973年、ゴレッタ監督の『招待』をシテール・フィルム、プランフィルムと共同製作同年第26回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞した。 このあたりから、1972年からのロワ局内でのドキュメンタリーへの専念始まりステーテレビ映画ドキュメンタリー映画増え、イェルサンもフリーテレビ演出家として仕事多く、タネールの『サラマンドル』(1971年)やゴレッタの次回作にも外部プロデューサーつきはじめる。ステー作品撮影監督であったシモン・エデルステインが、1973年には監督デビュー(『Les Vilaines manières』、製作イヴ・ガッセー)する。時代はわずか5年の間で確実に変わった前述のようにタネールは1972年第25回カンヌ国際映画祭の、ステー1974年第27回カンヌ国際映画祭審査員それぞれつとめるにいたる。1978年にはゴレッタも第31回カンヌ国際映画祭審査員をつとめるのだが、それはまたのちの話である。 まさにスイス映画台風の目となり、国際的な快進撃つづけた小さな製作会社グループ5」はその役割終えてゆくが、同世代ドイツ語圏のフレディ・ムーラーダニエル・シュミットらを含めた「ヌーヴォー・シネマ・スイス」は1970年代につづき、1979年には、おなじレマン湖畔に、ジャン=リュック・ゴダールアンヌ=マリー・ミエヴィル迎えることとなる。

※この「結成 - 活動」の解説は、「グループ5」の解説の一部です。
「結成 - 活動」を含む「グループ5」の記事については、「グループ5」の概要を参照ください。

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