競争の激化と多角化:2021年 - 現在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 13:55 UTC 版)
「Netflix」の記事における「競争の激化と多角化:2021年 - 現在」の解説
Disney+やParamount+など新興配信サービス勢がコンテンツを囲い込んでNetflixへの供給を減らしながら加入者数を急速に伸ばす中、Netflixは自社が権利を独占するオリジナル作品を増やすとともに通販やゲームなどへの進出も進めた。 2021年6月10日、Netflixは公式の通販サイト「Netflix.shop」を開設した。同社で配信されるオリジナル番組とコラボした商品を中心に取り扱う。サービス開始時点ではアメリカのみだが、Netflixは他の国や地域でも開始させる意向を持っており、日本でも数か月以内に通販事業を開始させる方針だとしている。その後、同年11月に同サイトの海外発送に対応する形で日本でも通販サービスの展開を開始した。 2021年9月9日、アニメーション制作会社などへの支援拠点として東京オフィス内に「Netflix アニメ・クリエイターズ・ベース」を開設した。 2021年9月28日、ゲーム開発会社のナイト・スクール・スタジオ買収を発表した。2021年11月2日、Android OS上で5種のモバイル・ゲームを公開した。Netflixの会員であれば広告やアプリへの課金無しでゲームを楽しむことが可能である。同月10日からはiOSにも対応した。2022年3月1日にはフィンランドのゲーム開発会社Next Games、同月24日にアメリカのモバイルゲームメーカーBoss Fight Entertainmentの買収をそれぞれ発表した。 配信サービス間の競争激化により、かつてNetflixオリジナルとして配信されていた作品の削除が相次いだ。2021年11月にはアメリカ・カナダ以外でNetflixオリジナルとして配信されていた、競合する配信サービスであるParamount+製作のシリーズ『スタートレック:ディスカバリー』の全シーズンがラインアップから削除された。2022年2月末には、全世界でNetflixオリジナルとして配信されていた『デアデビル』など、競合配信サービスであるDisney+とともにウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下にあるマーベルの全6シリーズが、さらにいくつかの地域でNetflixオリジナルとして配信されていた、やはりディズニー傘下のFXの『POSE/ポーズ』が、またやはりディズニー傘下の20th テレビジョン制作で全世界でNetflixオリジナルとして配信されていた『サウンドトラック』が削除された。その後、マーベル作品については同年3月16日からDisney+のサービス展開地域にて順次配信されることがディズニーから発表された。 2022年3月7日、後述の理由により、ロシア国内でのサービスを一時停止した。 2022年4月19日、同業他社とのサービス競争激化や前述のロシアでのサービス停止などが要因となり、過去10年で初めて会員数が減少したことを明らかにした。また、広告付きの廉価プラン導入やパスワード共有の取締り強化を今後行う計画であることも併せて発表した。この影響でNetflixはコスト削減を進めることになり、一部のオリジナル作品の制作を中止にしたことが同年5月に報じられた。
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