突撃銃とは? わかりやすく解説

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【突撃銃】(とつげきじゅう)

SturmGewehr(シュトゥルムゲヴェーア)(独)/Assault rifle(アサルトライフル)(英)
小口径のカービン弾を連射可能な小銃短機関銃中間位置する銃。

近年では自動小銃小口径弾を使用することが多くなり、実質的にほぼ同じものになってしまったため、「突撃銃」という言葉が「自動小銃」と同じ意味で使われることも多い。
ただし、近年では小口径弾の威力不足が指摘されるようになったことから、突撃銃以前大口自動小銃を「バトルライフル」と呼んで区別することもある。

世界初の突撃銃"MP43"(後のStG44)が1943年ドイツ軍採用され旧来のボルトアクションライフルセミオート射撃しできない自動小銃装備していた時に比べ歩兵戦闘力大幅に向上した
MP43戦後歩兵装備多大な影響与え各国同様の銃を開発採用することになった
特にアメリカのM16、ロシアAK47が有名である。


アサルトライフル

(突撃銃 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 03:48 UTC 版)

アサルトライフル: Assault rifle)とは、日本語で突撃銃と訳される自動小銃の一種であり、中間弾薬と呼ばれる銃弾を使用し、半・全自動の切り替えが可能な自動小銃の事を指す。


注釈

  1. ^ 従来の小銃で使用されていた7.62mm弾や7.92mm弾のこと。英語ではfull power cartridgesなどと表現される。単射での狙撃を前提に使用されていた弾薬なので、小銃で全射撃をすると反動が過大で実用性が低かった。フルサイズの弾薬で効果的な全自動射撃を行うには、二脚三脚で地面などに委託して反動を抑えることができる大型の機関銃が必要だった。
  2. ^ M14のような西側戦後第一世代の自動小銃は、NATO諸国の弾薬の共通化を目指すアメリカの意向でフルサイズ小銃弾である7.62mmNATO弾を使用しており、実用的な全自動射撃能力が難しい傾向がある。
  3. ^ チェイ=リゴッティに使用された6.5mmx52カルカノ弾と、フェドロフM1916に使用された6.5mmx50SR有坂弾は、その薬莢サイズから現代ではフルサイズ小銃弾として分類されている。しかし、実際には2,600-2,300J程度のエネルギーしか出せない非力な弾薬で、7.92x57mmモーゼル弾.30-06スプリングフィールド弾が3,600-4,000Jという強装であった事と比較すると格段に弱装だった事が分かる。これらと同レベルの弾薬としては、1920年代に米軍が採用を検討した.276ペデルセン弾英語版や、StG44によって突撃銃の概念が確立された後に英国で試作された.280ブリティッシュ弾がある。また、現代の米軍が限定的に採用している6.8×43mm_SPC弾6.5 mm グレンデル弾英語版なども2,400-2,500J前後で同じレベルの弾薬とされる。
  4. ^ 狩猟用のホローポイント弾など、命中後に弾頭が拡がるように設計された弾丸は、高速で人体に命中した際に深刻なダメージを与える。ただし、これらの弾頭は硬標的(鉄板など)には効果がなく、低強度の防弾衣で簡単に防がれてしまう。
    しかし、5.45mm×39弾は鋼鉄製の尖った弾芯を持ち、現在使用されている7N10弾薬の場合14mm厚のスチールプレートを100mで貫通するため、中強度の防弾衣すら簡単に貫通してしまい、人体に侵入すると先端が折れ曲がって回転しながら致命傷を与える構造になっている。
  5. ^ [29]
    その一方で、5.8x42mm弾をティッシュの束に撃ちこんで弾頭の挙動を見たテストでは、5.56mm NATO弾のようなジャケットの剥離や弾芯の再分化(フラグメンテーション)は発生せず、5.45x39mm弾のような横転も起こさず、殺傷効果に欠けると主張するレポートも存在する。
    しかし、5.8mm×42弾は一般に輸出されておらず、テスト用に入手できた実包が“本当に”中国軍で使用されているものと同じ弾頭なのか疑問があり、過去に5.45mm×39弾が西側でテストされた際にも、弾頭の特殊な挙動が見過ごされていた。
  6. ^ a b c d e f g h アサルトカービン
  7. ^ a b c 正式な名称ではカービン
  8. ^ 正式な名称では短機関銃

出典

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    ASSAULT RIFLES AND THEIR AMMUNITION: HISTORY AND PROSPECTS, 11 June 2009[リンク切れ] Archived 2014年6月2日, at the Wayback Machine.
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「アサルトライフル」の続きの解説一覧

突撃銃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 03:57 UTC 版)

STG」の記事における「突撃銃」の解説

上記ドイツ語一般でのSTGの略称を制式名称として用いる物を羅列している。 StG44 (突撃銃) - 第二次世界大戦中ナチス・ドイツ製造した突撃銃。 StG58オーストリア) StG77(オーストリア) Stgw 90スイス

※この「突撃銃」の解説は、「STG」の解説の一部です。
「突撃銃」を含む「STG」の記事については、「STG」の概要を参照ください。


突撃銃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 23:52 UTC 版)

超時空世紀オーガス」の記事における「突撃銃」の解説

チラム軍のアサルトライフルFA-MAS似た形状をしている。第2話撃墜されイシュキックパイロット使用した他、ムーロボット兵との白兵戦にも使用されている。

※この「突撃銃」の解説は、「超時空世紀オーガス」の解説の一部です。
「突撃銃」を含む「超時空世紀オーガス」の記事については、「超時空世紀オーガス」の概要を参照ください。

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