禁武政策の虚実とは? わかりやすく解説

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禁武政策の虚実

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:28 UTC 版)

空手道」の記事における「禁武政策の虚実」の解説

しかし、禁武政策と空手発展因果関係については、近年、これを疑問視する研究者少なくない例えば、尚真王の禁武政とされるものについては、従来百浦欄干之銘」(1509年)にある「もっぱら刀剣弓矢積み、もって護国利器となす」という文言を、「武器をかき集めて倉庫封印した」と解釈してきたが、近年では沖縄学研究者から「刀や弓を集めて国の武器とした」と解釈するのが正しいとの指摘なされている。 また、薩摩藩実施した武政策(1613年琉球王府通達)も、帯刀など武器の携帯禁じただけで、その所持まで禁じたものではなく比較緩やかな規制であったことが判明している。この通達は「一、鉄砲所持禁止。二、王子三司官士族個人所有武器保有認める。三、武器類修理在番奉行所通して薩摩にて行うこと。四、刀剣類在番奉行所届け出て認可を受ける事」という内容であり、武器所持鉄砲を除く)やその稽古まで禁じるものではなかった。実際薩摩への服属後も、琉球剣術槍術弓術などの達人の名は何人も知られている。また、素手鉄砲や刀などの武器対抗するという発想そのもの非現実的であり、このような動機基づいて琉球士族空手鍛錬励んだとは考えられない、との指摘もある。それゆえ、禁武政策による空手発展説を「全く根拠のない巷間浮説」(藤原稜三)と一刀両断する研究者もいる。

※この「禁武政策の虚実」の解説は、「空手道」の解説の一部です。
「禁武政策の虚実」を含む「空手道」の記事については、「空手道」の概要を参照ください。

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