研究内容・業績・影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 08:39 UTC 版)
「バーナード・ルイス」の記事における「研究内容・業績・影響」の解説
中東の中世イスラム史の研究から出発し、渡米後は、時事評論に活動の場を広げた。アメリカの中東・イスラム観の形成に大きな影響を及ばした。アメリカのイスラム研究における権威といわれる。当初はイスラームに対する肯定的な研究で名高く、マルクス主義的な第三世界としてのイスラム世界の研究者で知られた。しかし、次第に「没落」したとして近代のイスラーム文明に否定的な論調を見せ始め、1978年にはポストコロニアル理論研究者のエドワード・サイードによって西洋文明優越主義的な観点から後進的なイスラム世界のイメージを普及させる「オリエンタリスト」と批判されている。 1990年に発表した『ムスリムの怒りの起源』というエッセイは「イスラム原理主義」の最初の使用例とされ、その中の「文明の衝突」という言葉はサミュエル・P・ハンティントンに影響を与えたとされる。 ジョージ・W・ブッシュ政権の中東政策に影響を与え、ディック・チェイニーから賞賛されるなどネオコンを支えるイデオローグといった一面も見せている。
※この「研究内容・業績・影響」の解説は、「バーナード・ルイス」の解説の一部です。
「研究内容・業績・影響」を含む「バーナード・ルイス」の記事については、「バーナード・ルイス」の概要を参照ください。
- 研究内容・業績・影響のページへのリンク