石剣_(弥生時代)とは? わかりやすく解説

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石剣 (弥生時代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/09 14:35 UTC 版)

石剣(せっけん/せきけん)とは、日本列島弥生時代西日本から東海地方にかけて出現した石製の武器)である。縄文時代の「石剣(石刀・石剣)」とは異なる。朝鮮半島より導入された磨製石剣と、日本列島(特に瀬戸内海地方近畿地方)で成立した打製石剣があり、列島に金属製武器(青銅製武器鉄製武器)が本格普及する直前の時期に実戦で使用された。


注釈

  1. ^ これらは縄文時代中期に出現した石棒を祖型とし、武器ではなく祭祀具と考えられている[1]
  2. ^ 殺生人骨から、背後から襲ったか、膝をついた状態の相手を上から背に向かって刺したかが想定される。どちらにしても、多くの人骨から、真正面での使用はなく、側・背面からの至近距離戦闘で石剣が使用されたとみられる[10]
  3. ^ ただし松木武彦石戈の可能性もあるとしている[11]
  4. ^ なお近畿地方でも、京都府など近畿北部では粘板岩製の磨製石剣が優勢となる[17]

出典

  1. ^ 江坂, 芹沢 & 坂詰 2005, pp. 237–238.
  2. ^ 松木 2001, pp. 24–25.
  3. ^ 大阪府立弥生文化博物館 2007, pp. 6–8.
  4. ^ 松原 1972, p. 18.
  5. ^ a b 松木 2001.
  6. ^ 山田 1974, p. 34.
  7. ^ 大阪府立弥生文化博物館 2007, pp. 50–51.
  8. ^ 佐原 1970.
  9. ^ 大阪府立弥生文化博物館 2007, pp. 36–37.
  10. ^ 藤原 2004.
  11. ^ 松木 2007, pp. 201–203.
  12. ^ 松木 2001, pp. 30–31.
  13. ^ 大阪府立弥生文化博物館 2007, pp. 32–33.
  14. ^ 森岡 2007, pp. 82–91.
  15. ^ 松木 2001, pp. 28–29.
  16. ^ a b 大阪府立弥生文化博物館 2007, pp. 42–43.
  17. ^ a b c 松木 2001, pp. 38–39.
  18. ^ 佐久間 2009.


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