眠れる美女
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 16:38 UTC 版)
『眠れる美女』(ねむれるびじょ)は、川端康成の中編小説。全5章から成る。「魔界」のテーマに連なる川端の後期を代表する前衛的な趣の作品で、デカダンス文学の名作と称されている[1][2][3]。すでに男でなくなった有閑老人限定の「秘密くらぶ」の会員となった老人が、海辺の宿の一室で、意識がなく眠らされた裸形の若い娘の傍らで一夜を過ごす物語。老いを自覚した男が、逸楽の館での「眠れる美女」のみずみずしい肉体を仔細に観察しながら、過去の恋人や自分の娘、死んだ母の断想や様々な妄念、夢想を去来させるエロティシズムとデカダンスが描かれている。第16回(1962年度)毎日出版文化賞を受賞した[4]。
注釈
出典
- ^ a b c d e 「解説」(眠れる文庫 1991, pp. 213–219)。三島34巻 2003, pp. 601–606に所収
- ^ a b c d e 「解説」(『日本の文学38 川端康成集』中央公論社、1964年3月)。三島32巻 2003, pp. 658–674
- ^ a b c d 平山城児「川端文学と古典の関係」(作品研究 1969, pp. 403–427)
- ^ a b c d e f g 「解題――眠れる美女」(小説18 1980, pp. 586–588)
- ^ 「著書目録」(雑纂2 1983, pp. 593–648)
- ^ 「翻訳書目録――眠れる美女」(雑纂2 1983, pp. 666–667)
- ^ a b c d e f 春木 2009
- ^ a b 「『眠れる美女』の妖しさを求めて」(アルバム川端 1984, pp. 82–85)
- ^ 「『片腕』論―そのフェティシズムの構造を中心に―」(川端文学研究会編『川端文学への視界』教育出版センター、1965年1月。原善 1987, pp. 112–141)
- ^ a b c 深澤晴美「眠れる美女」(事典 1998, pp. 282–284)
- ^ a b c d e f 江藤淳「文芸時評」(朝日新聞夕刊 1961年10月24日号)。江藤 1989, pp. 158–160に所収。森本・下 2014, pp. 280–282
- ^ 川端康成・三島由紀夫・中村光夫の座談会)「川端康成氏に聞く」(三島由紀夫編『文芸読本 川端康成〈河出ペーパーバックス16〉』河出書房新社、1962年12月)。三島39巻 2004, pp. 379–400に所収
- ^ 村松定孝「『眠れる美女』問答』」(作品研究 1969, pp. 273–289)
- ^ 花方 2006
- ^ 「第七章『眠れる美女』と『片腕』幻想エロティシズムの限界」(小谷野 2022, pp. 176–196)
- ^ 「第六章 『眠れる美女』論」(今村 1988, pp. 182–198)
- ^ a b c d 上田 & 1989-03
- ^ 佐川一政「座談会」(国文学 解釈と鑑賞 1981年4月号)。事典 1998, p. 284
- ^ 阿部良雄「作品解説」(『アサヒグラフ別冊 クールベ』朝日新聞社、1993年10月)。事典 1998, p. 284
- ^ 阿部良雄「作品解説」(『世界の名画4』中央公論社、1972年5月)。事典 1998, p. 284
- ^ 河村政敏「『片腕』試論」(作品研究 1969, pp. 324–336)
- ^ a b 「15 『みづうみ』と『眠れる美女』」(瀧田 2002, pp. 122–131)
- ^ 川端康成「三島由紀夫宛ての書簡」(昭和26年8月10日付)。三島往復書簡 2000, pp. 71–72に所収
- ^ 小林芳仁「『眠れる美女』と古典との関係」(『魔界の彷徨 川端康成研究叢書9』教育出版センター、1981年5月)。森本・下 2014, pp. 295–296
- ^ 中嶋展子「川端康成『眠れる美女』論―祈りとなぐさめ―」(芸術至上主義文芸・第35号 2009年11月)。『川端文学の「をさなごころ」と「むすめごころ」―昭和八年を中心に―』(龍書房、2011年12月)に所収。森本・下 2014, pp. 295–296
- ^ a b c d e f g 「第九章 円熟と衰徴――〈魔界〉の退潮 第三節 生命への渇仰『眠れる美女』」(森本・下 2014, pp. 280–313)
- ^ 西法メル 2009
- ^ 西法 2011
- ^ 「三島由紀夫と川端康成」(極説 1997, pp. 253–260)
- ^ a b 「第二部 美しき“日本”のミシマ――ミシマの美とその生き様が残したもの[三島由紀夫と川端康成]」板坂・鈴木 2010, pp. 59–61
- ^ 恒川茂樹「川端康成〈転生〉作品年表【引用・オマージュ篇】」(転生 2022, pp. 261–267)
眠れる美女(Sleeping Beauty)
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「白鹿亭綺譚」の記事における「眠れる美女(Sleeping Beauty)」の解説
いびきがすごいので、妻から離婚すると言われた男がいた。男が科学者である伯父に相談したら、伯父は「眠らない薬」(眠りたくない薬?)を作ってくれた。おかげでいびきをかくことは無くなったが、代わりに時間を持て余すようになり外で遊ぶようになった。一晩中、外出されるよりも、いびきをかいても家にいるほうがいいと妻は思った。男は伯父に「眠れる薬」を作ってもらったのだが・・。
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