眠れる美女とは? わかりやすく解説

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眠れる美女

作者高木彬光

収載図書白雪姫
出版社角川書店
刊行年月1986.5
シリーズ名角川文庫


眠れる美女

作者永井路子

収載図書日本ベストミステリー選集 1 犯罪フルコース
出版社光文社
刊行年月1987.6
シリーズ名光文社文庫


眠れる美女

作者渡辺浩弐

収載図書聖人プログラム2999年ゲーム・キッズ短編集
出版社アスキー
刊行年月2000.3
シリーズ名ファミ通Books


眠れる美女

作者山尾悠子

収載図書山尾悠子作品集
出版社国書刊行会
刊行年月2000.6


眠れる美女

作者ヘルムート・M.バックハウス

収載図書独逸怪奇小説集成
出版社国書刊行会
刊行年月2001.8


眠れる美女

作者林真理子

収載図書初夜
出版社文藝春秋
刊行年月2002.5

収載図書初夜
出版社文藝春秋
刊行年月2005.6
シリーズ名文春文庫


眠れる美女

作者川端康成

収載図書川端康成
出版社新学社
刊行年月2005.8
シリーズ名新学社近代浪漫派文庫


眠れる美女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 16:38 UTC 版)

眠れる美女』(ねむれるびじょ)は、川端康成中編小説。全5章から成る。「魔界」のテーマに連なる川端の後期を代表する前衛的な趣の作品で、デカダンス文学の名作と称されている[1][2][3]。すでに男でなくなった有閑老人限定の「秘密くらぶ」の会員となった老人が、海辺の宿の一室で、意識がなく眠らされた形の若い娘の傍らで一夜を過ごす物語。老いを自覚した男が、逸楽の館での「眠れる美女」のみずみずしい肉体を仔細に観察しながら、過去の恋人や自分の娘、死んだ母の断想や様々な妄念、夢想を去来させるエロティシズムとデカダンスが描かれている。第16回(1962年度)毎日出版文化賞を受賞した[4]


注釈

  1. ^ なお、映画『眠れる美女』(2007年)では、主人公が死ぬ最終部でクールベの『世界の起源』と同じ構図が一瞬写る場面ある。
  2. ^ 観阿弥の書いたものを世阿弥が改作した謡曲『江口』の典拠は、『新古今和歌集』にある西行法師と遊女の歌問答や、『古事談』にある遊女普賢菩薩になったという説話である[26]
  3. ^ これらの説話は、「仏菩薩の悲願、衆生化度の方便によりて、かたちをさまざまに分てしめし給ふ。道までも賤によらざる事、かやうのためしにて心得べし」という教訓が付されている[3]

出典

  1. ^ a b c d e 「解説」(眠れる文庫 1991, pp. 213–219)。三島34巻 2003, pp. 601–606に所収
  2. ^ a b c d e 「解説」(『日本の文学38 川端康成集』中央公論社、1964年3月)。三島32巻 2003, pp. 658–674
  3. ^ a b c d 平山城児「川端文学と古典の関係」(作品研究 1969, pp. 403–427)
  4. ^ a b c d e f g 「解題――眠れる美女」(小説18 1980, pp. 586–588)
  5. ^ 「著書目録」(雑纂2 1983, pp. 593–648)
  6. ^ 「翻訳書目録――眠れる美女」(雑纂2 1983, pp. 666–667)
  7. ^ a b c d e f 春木 2009
  8. ^ a b 「『眠れる美女』の妖しさを求めて」(アルバム川端 1984, pp. 82–85)
  9. ^ 「『片腕』論―そのフェティシズムの構造を中心に―」(川端文学研究会編『川端文学への視界』教育出版センター、1965年1月。原善 1987, pp. 112–141)
  10. ^ a b c 深澤晴美「眠れる美女」(事典 1998, pp. 282–284)
  11. ^ a b c d e f 江藤淳「文芸時評」(朝日新聞夕刊 1961年10月24日号)。江藤 1989, pp. 158–160に所収。森本・下 2014, pp. 280–282
  12. ^ 川端康成・三島由紀夫・中村光夫の座談会)「川端康成氏に聞く」(三島由紀夫編『文芸読本 川端康成〈河出ペーパーバックス16〉』河出書房新社、1962年12月)。三島39巻 2004, pp. 379–400に所収
  13. ^ 村松定孝「『眠れる美女』問答』」(作品研究 1969, pp. 273–289)
  14. ^ 花方 2006
  15. ^ 「第七章『眠れる美女』と『片腕』幻想エロティシズムの限界」(小谷野 2022, pp. 176–196)
  16. ^ 「第六章 『眠れる美女』論」(今村 1988, pp. 182–198)
  17. ^ a b c d 上田 & 1989-03
  18. ^ 佐川一政「座談会」(国文学 解釈と鑑賞 1981年4月号)。事典 1998, p. 284
  19. ^ 阿部良雄「作品解説」(『アサヒグラフ別冊 クールベ』朝日新聞社、1993年10月)。事典 1998, p. 284
  20. ^ 阿部良雄「作品解説」(『世界の名画4』中央公論社、1972年5月)。事典 1998, p. 284
  21. ^ 河村政敏「『片腕』試論」(作品研究 1969, pp. 324–336)
  22. ^ a b 「15 『みづうみ』と『眠れる美女』」(瀧田 2002, pp. 122–131)
  23. ^ 川端康成「三島由紀夫宛ての書簡」(昭和26年8月10日付)。三島往復書簡 2000, pp. 71–72に所収
  24. ^ 小林芳仁「『眠れる美女』と古典との関係」(『魔界の彷徨 川端康成研究叢書9』教育出版センター、1981年5月)。森本・下 2014, pp. 295–296
  25. ^ 中嶋展子「川端康成『眠れる美女』論―祈りとなぐさめ―」(芸術至上主義文芸・第35号 2009年11月)。『川端文学の「をさなごころ」と「むすめごころ」―昭和八年を中心に―』(龍書房、2011年12月)に所収。森本・下 2014, pp. 295–296
  26. ^ a b c d e f g 「第九章 円熟と衰徴――〈魔界〉の退潮 第三節 生命への渇仰『眠れる美女』」(森本・下 2014, pp. 280–313)
  27. ^ 西法メル 2009
  28. ^ 西法 2011
  29. ^ 「三島由紀夫と川端康成」(極説 1997, pp. 253–260)
  30. ^ a b 「第二部 美しき“日本”のミシマ――ミシマの美とその生き様が残したもの[三島由紀夫と川端康成]」板坂・鈴木 2010, pp. 59–61
  31. ^ 恒川茂樹「川端康成〈転生〉作品年表【引用・オマージュ篇】」(転生 2022, pp. 261–267)



眠れる美女(Sleeping Beauty)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/28 13:37 UTC 版)

白鹿亭綺譚」の記事における「眠れる美女(Sleeping Beauty)」の解説

いびきがすごいので、妻から離婚すると言われた男がいた。男が科学者である伯父相談したら、伯父は「眠らない」(眠りたくない?)を作ってくれた。おかげでいびきをかくことは無くなったが、代わりに時間持て余すようになり外で遊ぶようになった一晩中外出されるよりも、いびきをかいても家にいるほうがいいと妻は思った。男は伯父に「眠れる」を作ってもらったのだが・・。

※この「眠れる美女(Sleeping Beauty)」の解説は、「白鹿亭綺譚」の解説の一部です。
「眠れる美女(Sleeping Beauty)」を含む「白鹿亭綺譚」の記事については、「白鹿亭綺譚」の概要を参照ください。

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