そ‐けつごう〔‐ケツガフ〕【疎結合】
疎結合
【英】loose coupling
疎結合とは、細分化された個々のコンポーネント同士の結びつきが比較的緩やかで、独立性が強い状態のことである。
疎結合では、個々のコンポーネント同士は相互に連携しているが、相互に依存している余地が少ない。そのためコンポーネント間の連携をあまり顧慮せず、それぞれのコンポーネントを交換したり改良したりするような柔軟な対処を行うことができる。
疎結合に対して、このコンポーネントが密接に連携している状態は密結合と呼ばれている。密結合状態のシステムは、動作は高速であるが、一方のコンポーネントが異常をきたしてしまうと他方のコンポーネントもその影響を受けてしまう。
疎結合はマルチプロセッサシステムのようなハードウェア的なものから、アプリケーションソフトのようなソフトウェア的なものまで、幅広く見られる状態である。
結合度
(疎結合 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/08 04:41 UTC 版)
結合度(けつごうど、カップリング、coupling)とは、コンピュータープログラミングで用いられる(機械よりは)人間寄りの尺度。ソフトウェア測定法の一種。利用者またはメンテナンスをする者にとって対象を利用、保守しやすいように対象の内容が整理、分割できているかどうかを、その状態によって段階に分けて表現する。
- 1 結合度とは
- 2 結合度の概要
疎結合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/29 06:38 UTC 版)
「Transaction Processing Facility」の記事における「疎結合」の解説
TPFは複数台のメインフレームを共通のデータベースに接続したシステムでも動作する。TPFのデータベースは最大32台のメインフレームで共有可能である。最も単純な疎結合システムは、2台のメインフレームを1台のDASD (Direct Access Storage Device) に結合したものである。この場合、制御プログラムは各メインフレームに置かれ、どのメインフレームからも同じデータベースにアクセス可能である。 疎結合システムでアクセスをシリアライズするためレコードロックと呼ばれる手法が使われる。これは、レコードをあるプロセッサが保持している場合、他のプロセッサが同じレコードを保持しようとした際にそれらを待たせ、プロセッサ間で通信を行う方式である。密結合システムではレコードロックの状況を共有メモリ上に書いておけばよいので簡単だが、疎結合システムではDASD制御装置での追加の処理が必要となる。歴史的にはこの機能はRPQ(個別対応)とされていた。そのため、RPQ対応されていないDASDでは、Coupling Facilityという別のレコードロック方式が使われている。
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疎結合 (loosely coupled)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 13:55 UTC 版)
「マルチプロセッシング」の記事における「疎結合 (loosely coupled)」の解説
疎結合マルチプロセッサシステム(コンピュータ・クラスターとも呼ばれる)は複数の独立したコンピュータを高速な通信システム(たとえばギガビット・イーサネットなど)で結合したものである。LinuxのBeowulfやSCoreによるクラスターは疎結合システムの例である。
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