爆弾三勇士とは? わかりやすく解説

爆弾三勇士

作者立松和平

収載図書立松和平自選作品集 1 雨月
出版社阿部出版
刊行年月1991.1


爆弾三勇士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 06:01 UTC 版)

爆弾三勇士(ばくだんさんゆうし)とは、独立工兵第18大隊久留米)の江下武二(えした たけじ)、北川丞(きたがわ すすむ)、作江伊之助(さくえ いのすけ)の3名の一等兵である。1932年第一次上海事変で敵陣を突破して自爆し、突撃路を開いた英雄とされる。肉弾三勇士とも言われた。


注釈 

  1. ^ 当時の日本陸軍では一等兵の二階級上は伍長だった。兵長の階級が設けられたのは1940年(昭和15年)である。
  2. ^ のらくろの部隊も参戦した初期の戦いで、鉄条網破壊作戦に志願した猛犬連隊の3名の兵士が背に爆弾を背負い鉄条網に対峙し爆死。のらくろはその時の戦の功績で昇格したが、最後の齣は戦死した決死隊3名の墓前で涙をこぼす、明るくユーモラスなイメージの多い本作にしては珍しい悲しい締めとなっている。なお、後に刊行された単行本『のらくろ上等兵』にリライトされた際には、実際の「三勇士」のように4頭の犬が破壊筒を携える形に変更されている。

出典

  1. ^ 半藤一利「特攻隊と日本人」『オール讀物』2010年7月号、p.224
  2. ^ 三國一朗『戦中用語事典』岩波書店、1985年、p.77
  3. ^ 肉弾三勇士(kotobank)
  4. ^ 中内敏夫『軍国美談と教科書』岩波書店 1988年 p88
  5. ^ 青山英子「国民的英雄になった「爆弾三勇士」 “作られた美談”の真相」『西日本新聞』、2020年5月25日。2021年2月18日閲覧。
  6. ^ 事件・犯罪研究会編『明治・大正・昭和 事件・犯罪大事典』p.474(東京法経学院出版、1986年)
  7. ^ 佐藤忠男『日本映画史1 1896-1940』岩波書店、1995年、p.426
  8. ^ この部分「<05年[芸能学会]研究大会>研究発表 肉弾三勇士雑話--戦争プロパガンダと芸能」『藝能』 (13), 19-32, 2007-03 藝能学会、『松竹70年史』
  9. ^ 佐藤忠男『増補版日本映画史2 1941-1959』岩波書店、2006年、p.396
  10. ^ 下川耿史 編『昭和・平成家庭史年表』河出書房新社、2001年3月、43頁。ISBN 978-4309223704 
  11. ^ 初等科音楽:三勇士”. コロムビア (1943年2月). 2020年4月17日閲覧。
  12. ^ 新田藤太郎(kotobank)
  13. ^ 肉弾三勇士 青松寺(2007年11月30日時点のアーカイブ)
  14. ^ [1] 北川伍長像
  15. ^ [2] 爆弾(肉弾)三勇士の故郷を訪ねて
  16. ^ 堀内敬三『定本 日本の軍歌』(実業之日本社、1969年)P272


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爆弾三勇士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/14 14:00 UTC 版)

軍国美談」の記事における「爆弾三勇士」の解説

1932年昭和7年)の第一次上海事変において、敵の鉄条網破壊するため3名の工兵爆弾持って突入して爆死したとの報道がされ、「爆弾三勇士」「肉弾三勇士」と呼ばれて熱狂的な反響呼んだ遺族への多く恤兵金が集まり天皇からの祭粢料も賜われた。報道から1か月ほどの間に8本の映画作られ明治座舞台劇上海殊勲三勇士』が演じられ大阪毎日新聞東京日日新聞の歌の募集では与謝野寛が1位となる。3名の故郷久留米東京などで銅像建立される。子供玩具菓子中にも、動く爆弾三勇士といったものや、爆弾キャラメル爆弾チョコレートなどが売られ銅像模型が『少年倶楽部』の付録になった。また三勇士の母達の逸話伝えられ賛美された。銅像建立の際の募金には小学生10万人のものも含まれていた。教科書には1941年改訂国語採用され唱歌教材にも「三勇士」が使われる

※この「爆弾三勇士」の解説は、「軍国美談」の解説の一部です。
「爆弾三勇士」を含む「軍国美談」の記事については、「軍国美談」の概要を参照ください。

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